Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」を使ってみた感想をレビュー

目次

効果を感じたビジネス英語教材 Glossika「アメリカ英語ビジネス入門編」を実際に使った際のレビューを紹介します

最近私は仕事で英語を使う機会が増えてきた事もあり、「ビジネス英語をブラッシュアップしよう」と思っていました。しかし、ビジネス英語の教材ってどれも似たようなテイストの教材が多いです。

そして、一番の問題は実際のビジネスシーンで使えそうな例文を紹介しているビジネス英語向けの教材がないという事です。

以上の事もあり、いつも的外れなビジネス英語教材が多いんですよね。日本にはあまりビジネス英語の需要ってないのでしょうか!?と思ってしまうような状況ですね^^

そんな中、私はあるよさそうなビジネス英語教材を発見したので、早速使ってみる事にしました。それは以前にもこのサイトでレビューした英語教材を作っている「Glossika」という会社の「アメリカ英語ビジネス入門編」という教材です。

私は以前、Glossikaの別の英語教材を使っていたのですが、この会社のシンプルなスタイルが気にいっています。日本向けの英語教材と比較すると多少のデザイン性や派手さについては劣る部分はありますが、教材としての内容は素晴らしいと思います。その理由としては「例文の豊富さ」です。

Glossikaは日本であまり知られていませんので、この機会にこの会社が作っている英語教材や作者について少しだけ紹介してみたいと思います。

Glossikaという会社と教材の著者について

Glossikaという会社と教材の著者について

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Glossika公式サイトで詳細を確認

Glossikaという会社と教材の著者について

Glossikaという英語教材を作った人物は、マイケル・キャンベルという数ヶ国語の言語を話す事が出来るアメリカ人です。

彼の凄いところは何と言っても「独学のみで数ヶ国語の外国語を話せるようになった」という点です。キャンベル氏は子供の頃に海外の色々な国に住んだ経験があったようです。

そして、彼は台湾で英語の教師として働いていました。自分の外国語を習得した際の勉強法と教師としての経験を合わせて最も効率的で効果の高い外国語を学ぶメソッドを作り上げました。

このメソッドは、「GMS」(Glossika Mass Sentences)というメソッドです。GMSとは、多くの文章を通して「ネイティブの子供が自分の母国語を覚えるように外国語を覚える事が出来る」というコンセプトのメソッドです。

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」を使ってみた感想を細かくレビューしました!

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」を使ってみた感想を細かくレビューしました!

たしかに、外国人のバイリンガル・マルチリンガルになった人の勉強法について質問してみると、「文章を沢山覚えた」という答えがよく出てきます。

彼ら(バイリンガル・マルチリンガルの人)によると、外国語を習得するためには、細かい文法や単語を丸暗記するよりも、「ネイティブが使うような文章をそのまま覚える」という事が最も大切なようです。

そして、文法、語順、正しい言葉遣いは、そういった例文を覚える事によって自然と頭に入るそうです。

参考記事:「パターンプラクティスを使った英語学習法:パターンプラクティスの効果はあるのか?

マイケル・キャンベル氏はこのコンセプトをまとめ正式な「メソッド教材」に作り上げました。そして彼は英語と日本語だけではなく、色々な国の言語を勉強する際に使える同教材のシリーズも作っています。

現在、彼が作った教材は多くのアメリカの大学で使われているそうです。

Glossikaの本社は台湾にあります。教材の中身は全てその国のネイティブによって翻訳、チェックされています。そして音声も勿論ネイティブの音声です。残念ながら日本で販売されている英語教材には未だに「ネイティブの英語チェックが入っていない」教材をよく見かけます。

こういった教材はスペルミスや、ネイティブが使わないような表現も堂々と紹介されていますので、間違っても使わないようにしましょう。

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」の優れたポイント

  1. 数ヶ国語の外国語学習に成功した専門家によって作られた英語教材。
  2. 英語ネイティブによって作られた教材なので不自然な英語の文章やスペルミスはありません。
  3. 面倒な文法の練習や難しい説明は全くありません。
  4. お勧めの勉強スケジュールが紹介されている。
    Glossikaがお勧めする学習スケジュール通り」に勉強していけば英語力は必ず上がります。

  5. 例文の下に発音記号が表記されているので音声を聞く時間が無くても発音だけ勉強する事も出来る。

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」をお勧めできるタイプの人

  1. ネイティブが使うようなビジネス英語の文章を沢山覚えたい方
  2. 文法を別で覚える事が面倒だと考えている方
  3. リスニング力をレベルアップさせたい方
  4. TOEICのリスニング・ボキャブラリーをレベルアップさせたい方
  5. ネイティブのような発音を目指している方

これは冒頭でも少し触れたことなのですが、ビジネス英語の勉強をしようと思った際によく感じる事として、日本のビジネス英語の教材には「バランスの良いビジネス英語の教材が本当に少ない」と常々思っています。

凄く細かくハイレベルなビジネス教材や英文メールの書き方、ビジネス会話の実例が例文になって紹介されているような教材、ビジネスイディオム辞典、ビジネスカルチャーを紹介する教材などはありますが、「ビジネス英語の入門コース」というような教材は非常に少ないと思います。

そして何よりも、「Glossikaの日常会話向けの教材」の学習スタイルが凄く気に入った事もあり、ビジネス入門コースもあるなら、一度使ってみたいと思った事も今回使ってみようというきっかけになりました。

私は最近仕事やプライベートで凄く忙しいので家でゆっくり勉強する時間が殆ど取れません。そして長い時間をかけて電車通勤しているという事もあり、何とかその時間を有効活用したいと思っていました。

おそらく、朝の通勤と夜の通勤時間を合わせると、一日に大体90分以上を時間を「英語の勉強」に充てる事が出来ます。

一日に90分勉強出来るという計算をすると、大体1ヶ月でこの教材を全て終わらせる事が出来るはずです。トータルすると私はこの教材を使って「一週間に5回」ほど勉強してきましたので、1ヶ月以内で全ての音声を聞き終える事が出来ました。

そして、その後に何回も繰り返してリスニングする事も出来ました。もっと自由時間があれば、ディクテーションにも挑戦してみたかったのですが、残念ながらディクテーションを行う時間はありませんでした。

しかし、シャドーイングを行い「自分の英語の発音と話すスピードをレベルアップする」という練習は行う事が出来ました。

それでは、このGlossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」のメソッドをさらに細かく分析して紹介したいと思います。

Glossika公式サイトで詳細を確認

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」の勉強法・コンセプト

Glossikaのビジネス入門編の教材の本文は「256ページ」で構成されています。そして、「1,000」の例文があります。これは英語教材として非常に多い数です。

この教材は「ビジネス入門」なので比較的に簡単な文法とボキャブラリーが紹介されていますが、それでも準中級くらいのレベルになりそうです。結局は、ビジネス英語なので「初級レベル」ではありません。

基本の英文法とボキャブラリーが分からないという方は、ゼロから英語の基礎文法をもう一度復習した後に、改めてこの教材を使用する事をお勧めします。

この教材はコースによってて違う商品内容になります。私は最もベーシックなプラン(¥4,560)を選びましたので、「電子書籍と音声」というシンプルな内容のプランです。

Glossikaビジネス英語教材の各プラン

Glossikaビジネス英語教材の各プラン

実際に印刷された本が欲しいという場合には「プロプラン」にする必要があります。そのプロプランは少しだけ高くなります。私の場合はタブレット(i-pad)で電子書籍を読む事が多いので、今回はベーシックプランにしました。

電子書籍(又は本)はとてもシンプルです。最初のイントロダクションは勉強法と、この教材のメソッドを細かく紹介していきます。その後、基礎ボキャブラリーが出ます。教材のメインは例文と音声で英語を勉強していくというスタイルです。

多くの英語教材も例文を中心に教材を構成していますが、この教材の良い点は「例文をレベルに合わせて計画的に順番で紹介している」という点です。

似た英語フレーズを順番に並べながら紹介していますので、「言い方のバリエーション」をしっかりと覚える事が可能です。

実は日本人の英語学習者の多くは「あるフレーズの一つだけの言い方」しか知らない人が多いと言われています。ですから、ネイティブが少し違う言い方をすると聞き取れない、意味がわからないと困る人が多いと思います。

しかし、この教材はそういった色々な言い方のバリエーションを沢山紹介しますので、これを使って勉強していけば「日常会話のリスニング力」は凄く上がると思います。

そして、同じパターンで単語だけを入れ替えしている例文が何度も紹介されます。こういったパターンを沢山覚えると必要な表現を英作文したいという時に「単語だけを入れ替えて」自然な英語を作る事が出来ます。

例文:

How does 8am sound?
(午前8時はいかがですか?)

How does 10am sound?
(午前10時はいかがですか?)

How does 11am sound?
(午前11時はいかがですか?)

上記のような「入れ替えの練習」は一見するとかなりしつこくみえるかもしれませんが、その「しつこい練習」こそが「英語習得のカギ」なります。

この教材のメインになるのは「音声を使った学習法」になります。実は、元のテキスト教材をあまり見ず「音声だけで勉強する事が可能」になっています。そして、教材には二つの種類の音声が含まれています:

  • 1. GMS (Glossika Mass Sentences)
  • 2. GSR (Glossika Spaced Repetition)

GMS (Glossika Mass Sentences)の音声は、それぞれのトラックで10分くらいです。各例文では、先に日本語訳が流れて、その後「2回」の英語の文章を聞きます。

各のトラックには「50文」の英語例文が入っています。それぞれの英文は2回づつ聞きますので「10分の間に100回」の英語を聞く事になります。

GSR (Glossika Spaced Repetition)の音声は、それぞれのトラックは5分くらいです。

今回は、「同じ日本語訳」→「英語文章」という流れ方ですが、1回しか英語は流れません。全体的には下記のような順番になります:

  • セット1:「1例文目」→「2例文目」→「3例文目」→「4例文目」→「5例文目」
  • セット2:「2例文目」→「3例文目」→「4例文目」→「5例文目」「→6例文目」
  • セット3:「3例文目」→「4例文目」→「5例文目」→「→6例文目」→「7例文目」
  • セット4:「4例文目」→「5例文目」「→6例文目」→「8例文目」

まとめると、全ての文章は「5回くらい繰り返されます」が、間に他の文章が流れます。こういったように英語の例文が自然と吸収できます。

一つの文章が繰り返される間隔が少しずつ長くなります。様々な心理学者の研究によればこのメソッドを使った学習法では効率的に情報を覚える事が出来るそうです。

そして、教材内にも詳しい勉強法やメソッドについても説明されています。そして、この教材を使って「ディクテーション」を行う事がお勧めされています。

私は別の記事でディクテーションの効率的なやり方を紹介しましたので、ディクテーションという勉強法について詳しく読みたい方はこちらへどうぞ:

参考:「ディクテーションという英語勉強法とは? ディクテーションのやり方、効果、お勧め教材を紹介!

私のお勧めの勉強法はシャドーイングです。シャドーイングを通して自分の発音と話すスピードを上達させる事が出来ます。

お勧め勉強法:「シャドーイングとは?シャドーイングの効果とやり方、勉強のコツなどを紹介

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」の内容と使い方や学習法を紹介

前のセクションで内容を紹介しましたが、私が今回使ったベーシックな教材にはこちらの物が含まれています:

  • 電子書籍: 256ページ(1,000文の例文、ボキャブラリーリスト、勉強法の説明)
  • 音声: GMSの音声(それぞれのトラックは10分で、50個の例文)、GSRの音声(各トラックは5分)

電子書籍はPDFファイルで軽いためダウンロードもしやすく扱いやすいです。私の場合はパソコンで読んだり、タブレットで見たりしました。

音声もタブレットにダウンロードしましたので、通勤中に一つのデバイスに入れて勉強しています。

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」の良い点

この教材は私の英語レベルにはぴったりでした。私は上級者でもないですが、初心者でもありませんので「ビジネス入門」というレベルはちょうど良かったんだと思います。

私の場合は「複雑な文法の説明説明」などをテキストで読む時間がありませんので、このGlossikaの効率的な「メソッド」はちょうど良いです。教材に書いてある勉強法・スケジュール通りに勉強をする事が出来れば、自然と何回も同じ文章が頭に入ります。

この教材は日本で売っている他の英語教材と比べても安いです。一般的に「5,000円」以内で「1,000個の例文」がある教材なんて凄いと思いました。もしこのレベルの教材であれば、確実に10,000円以上すると思います。

私の個人的な感想としては「補助的な入れ替え練習」というコンセプトが特に好きです。一般的に全く違う英語の文章がどんどん流れてくるとあまり覚えられませんが、入れ替えバリエーションの文章を数多く聞くと、覚えやすいと思いました。

私はTOEICなどの試験は特に受けようと思っていませんが、この教材はTOEICを目指している人にとっても良い練習になると思います。TOEICのリスニング試験でハイスコアを取りたいという方にもこの教材はお勧めです。

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」の残念な点は?

この例文のボリュームと値段を考えたら「弱点」はあまりないと思いますが、英語圏の国のビジネスカルチャーも同時に勉強したいなら、この教材はお勧めしません(Business English Masterはその点でお勧めします!)。

そして、文法の説明や文脈の説明を読みたいという方は、別の教材を選んだ方が良いと思います。しかし、効率的に沢山の例文を覚えて実践で使っていきたいと思っている方ならGlossikaの教材は凄くよいと思います。

しかし、ビジネス世界は言葉の問題だけではなく、カルチャーや異文化の理解がとても大切だと思います。ですから、ビジネス英語を覚える事が目標であれば

「Glossika アメリカ英語ビジネス入門編」+「Business English Master」という二つのビジネス英語教材を購入した方が良いと思います。

そうすれば、様々なアングルからビジネス英語を勉強する事が出来ると思います。

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」の総合評価

※5つ星の評価

  • 使い易さ・・・★★★★★
  • 継続性 ・・・ ★★★★☆
  • 分かり易さ・・・★★★★★
  • コストパフォーマンス・・・★★★★★

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」の「ベーシック版」の価格(電子書籍+音声): ¥4,560

実際の印刷された本が欲しいという方は「プロプラン」がお勧めです。プロプランには「電子書籍、音声、本」が含まれています。本の送料は無料だそうです。

Glossikaの「アメリカ英語ビジネス入門編」の「プロプラン版」の価格(電子書籍+音声+本): ¥6,840

Glossika 公式サイト

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