日本人の英語学習者と海外の英語学習者(外国語学習者)が英語教材を選ぶ際に違い・最も異なる点

日本人の英語学習者と海外の英語学習者の違い
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シンプルな内容の英語教材であればあるほど効果的な事実!

これはもしかすると日本人の国民性や学習環境、教育制度の中で培われた考え方なのかもしれませんが、一般的に私達日本人は「教育」や、「勉強する」という事に対して”受身の姿勢”で取り組む場合が多いと思います。

特に学校と呼ばれるような場所で何かを勉強をするような場合、特に「授業中」では”先生と生徒という関係”で先生が言った事や黒板に書いた物を書き写して暗記していくという完全な受身の姿勢です。

海外の学校で頻繁に行われる「ディスカッション(意見交換)」のような場は授業では用意されていません。そして自分が思った事や考えた事を問われるような授業スタイルも一般的ではありませんね。

もっと言うと日本の教育制度では暗記中心の学習スタイルをとっている為に、「実際の知識」を問われるシーンが少ないです。

テストでも暗記したものを問われる内容が多く、授業で学んだ知識を活かして自分なりの意見を伝える、主張するようなテストもありません。

その為に何か新しい知識を勉強する際にこういった勉強法が身に付いてしまっているので応用が利きづらくなってしまいます。

これは私の友人でアメリカの大学に留学していた友人も言っていましたが、やはりアメリカの大学に留学しに来ている日本人留学生はこういった”自分の意見をみんなの前で主張する”所謂「ディスカッションの授業」などがとても苦手なようです。

それもそのはずですよね^^; 私達に日本人は今までの教育期間の中でこういった「他人と自分の意見の交換をする」というトレーニングをしてきていないので、いきなりやってくれと言われても出来ない場合が多いです。しかし、そういった「今までに学習した知識を使って新しい問題を解く」という力は海外の学校では必要な力なんですよね。

ですから、言ってみると海外(特に欧米文化の中で)において「頭が良い・勉強出来る人」は日本人が考える「頭が良い・勉強出来る人」とはちょっと違うと思います。

以上の事が関係しているのか、何か新しい事やテーマを一から勉強するといったような場合、日本人と外国人では勉強スタイルや選ぶ教材も変わってきます。

日本人の英語学習者と海外の英語学習者の違い

日本人の英語学習者と海外の英語学習者の違い

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日本語が出来る外国人(英語圏・非英語圏も含む)がよく選ぶ外国語学習教材はシンプルな内容が多い

一から外国語を学ぶという観点でみると、日本人と外国人の言語学習者を比較した場合に選ぶ教材の種類もそうですが、勉強方法も結構違います。

例えば、私の仲の良い外国人の友達で日本語がとても上手なアメリカ人がいるのですが、彼に「どうやって日本語を勉強したの?」と聞いてみると、リスニングやスピーキングを中心に”シンプルな内容の教材や学習ツーツ・メディア(動画等)を使って勉強しているよという人が圧倒的に多いです。

そして、そういった学習ツーツで学んだ知識を実際に「コミュニケーションを通して使っている」という人が圧倒的に多いですね。

だから、とにかく短期間で外国語を習得出来るようになる人が多いようですね。勿論、彼等の日本語は完璧ではありませんが、通常のコミュニケーションを取るレベルであれば全く問題ないといったレベルです。

とにかく彼等が使っている教材はシンプルな物が多いです。日本人の私からすると「えっこれだけ!?」とビックリするような、ただ例文が延々と並んでいるようなパターンフレーズ集とかをやり込んでいる人も多いです。

これは私がアメリカ留学に行った時に感じた事なのですが、英語を勉強している他の国の外国人が利用している教材も非常にシンプルな内容のものが多いんですよ。よくみるのが、やはりフレーズ集とか、シーン毎に使える表現集みたいな即効性のある内容のものですね。

文法の説明が延々と説明されていたり、英語よりも日本語(母国語)の説明の方が多いような日本人英語学習者が好む「しっかり説明型」の教材を使っている人は全くいませんでした。

当時、一緒に勉強していたクラスメイトのメキシコ人で非常に英語が上手な子がいたのですが、彼女が使っていた独学用の英語教材も所謂フレーズ集のようなものでした。

彼女の場合は元々話し好きという事もあって、とにかく英語をアウトプットしまくっていたので、自然と使えるようになっていったみたいですが、彼女曰く外国語学習では「例文+パターンでの会話練習」が命のようです^^

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やはり私達日本人は勉強というと「知識の暗記とか学習法」といった”ノウハウ”から入ってしまいます。また、何かを新しく学ぶ前には必ず「マインドセット」から入ってしまう傾向があります。

勿論、何を新しく学ぶ前にマインドセットや取り組み方にはついて学ぶ事は大切だと思いますが、ここに重点が置かれすぎてしまうと肝心な本題である学習内容、それに伴う学習成果の検証が疎かになってしまいます。

そして、こういった内容の教材はとにかく実用性を欠いてしまうような学習法です。よくある、「英語が30日で出来るようになる教材」とか、「○○人が考えた英語学習法」とかそういった類の具体性のない日本語の解説ばかり教材がいい例ですね。

こういった教材はとにかく日本語の解説や理論の説明が多く、英語学習に入る前の段階がメインになっています。

実際の英語のパートでは、教材の使い方等がやたらと親切に解説されていたり、理論ばかりが誇張されて初心者に「勉強させた感」を与えてしまっています。

つまり、英語学習初心者にとっつきやすい反面、「教材の内容としては非常に薄い」という場合が多いです。

ある程度、英語を勉強してきた方であればこういった教材に飛びつく事もないと思いますが、英語学習者をはじめたばかりの初心者の場合は「どんな事を基準に英語教材を選ぶべきなのか?」、「どんな方法で英語を勉強していけばいいのか?」などがわからないので、値段が高くとも出来るだけ楽にパッケージングされた教材を選びがちです。

結果として、こういった教材や学習法をやってしまうと「英語の基礎を勉強して実際に話せるようになる」という学習スタイルとはかけ離れてしまうんですね。

ですから、「最終的にはコミュニケーションさえ出来るようになればよい」と考える外国人の言語学習者は、「よりシンプルで実用的な教材」を選ぶという事になるんだと思います。

彼等の中では文法はある程度、リスニングが出来るようになった後で構わないと考えている人も多いと思います。つまり、言語習得の完璧さよりも「最短コース」で使えるようになるという事を考えています。

今回の記事のまとめ:

日本人の英語学習者と非英語圏の外国人の英語学習者、または日本語が話せる外国人の学習法は、英語学習をする際にその学習法から教材選びまで全く異なります。

外国人でわりとすぐに外国語(英語も含む)を話せるようになる人は、日本人英語学習者が「あまり価値を感じていないシンプルなフレーズ集や表現集」で言語を勉強していきます。

そして、学習を始めた最初のうちに単語の暗記や文法の学習ではなく、とにかくリスニングに力を入れています。

単語はフラッシュカードをメインに、興味のある動画(ドラマや映画)でフレーズ毎覚えている人が多いです。日本人英語学習者がやりがちな「単語帳を眺めて暗記する」といった学習法をしたりする人は少ないと思います。

また基本的には、話し言葉を中心にインプットしている人が多いと思います。ただ文法に関しては後回しにしているものの、ある程度その言語の事を理解して上で、じっくりと文法に取り組んでいる人が多いです。

文法の正しい使い方やニュアンス等に関しても、フレーズ集の例文から吸収している人が多いです。その方が実用的だという意見からそういった学習法を好まれているようです。勿論、効果的にも実証されているからなんでしょうけどね^^

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