英語発音教材でお馴染みのリスニングパワーの効果や利用者の感想、口コミや評判を確認して分析してみました
ネットサーフィンをしていると大手ポータルサイトの広告で度々目にするこの教材「リスニングパワー」ですが、実際のところこの教材ってどんな教材でどんな効果をもたらす教材なのでしょうか。
そこで今回は管理人の視点からこのリスニングパワーの教材を丸裸にしていきたいと思います(^^)!
多くのサイトでもこのリスニングパワーに関してはレビューされていると思いますが、何処か明確なメリットとか実際の効果って英語学習者の視点から紹介されていないように思います。
特に昔作られたいかにも広告目当てのサイトはやたらとリスニングパワーを押しているようなサイトも多いです。そんな事もあって、どうも今までこの教材を斜めからみていたフシがありました。
しかし実際に蓋を開けてみると、他の口コミでも言われているように付属のテキストのチープさは拭えないものの、教材の内容的には良いポイントも多い教材でした。
リスニングパワーの詳細情報 | |
販売元・著者 | スコット・ペリー |
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教材価格 | 12,800円(ダウンロード版) 13,800円(CD+冊子版) |
教材内容 | mp3音声データ+テキスト(ダウンロード形式の場合) 音声CD+冊子形式のどちらかが選べます。 |
教材ボリューム | CD2枚組+テキスト33ページ CD1(58分15秒)、CD(2:51分33秒) |
またこの教材の著者であるスコット・ペリーという方は商品ページの自己紹介を見る限り、かなり有名人の英語指導をしていたり、世界的に有名な大企業でも英語の指導をしていたようですが・・
正直あまりはっきりとした証拠がないのでこのレビューを書く際にネットで彼の経歴を探してみました。するとなんと、スコット・ペーリ氏のオフィシャルサイトを見つけました。
このページには彼が話している動画が掲載されていますが、意外や意外話し方を聞いているととてもソフトで柔らかい感じの方なんですね。
ネイティブの英語の講師っていうと「ハーイ!」っという感じの元気一杯の人が多いような気がしますが、この動画に出演している彼は非常に温厚でレイドバックした、ある意味に日本慣れしたような外国人講師といった印象を受けます。少しアクセントはありますが、日本語も話せますね。
そしてこれは重要なポイントかもしれませんが、自らも外国語を勉強して習得した経験があるという事は英語学習者の気持ちも理解出来ますし、日本語と英語のギャップにも詳しいと思います。
ですから英語を教える立場の人としては良い先生になると思います。実際自分がロクに外国語も出来ないクセに英語を教えている講師って多いですからね。
基本的には英語の発音を教える専門家のような仕事をしていたようです。
そのせいもあってハリウッド映画に出演する日本人俳優に英語の発音のコーチをしていたようです。
確かに映画に出演する俳優となれば英語の発音はかなりシビアに練習する必要がありますからね。こういった需要はあったんでしょう。
リスニングパワーはどのような英語スキルを勉強出来る教材なのか?
そんな彼の教材は「リスニングパワー」という教材名だけあって、具体的には英語の発音、リスニング力をアップさせる教材です。レベル的には「リスニングの初級者から中級者向け」といったような内容です。学習方法としては、テキストを見ながら音声を聞いていくというオーソドックスな方法です。
CD版には冊子(テキスト)が付属していますが、正直殆どいらないと思います。何よりも内容が薄いので、学習の際には必要はないと思います。
ですから、ダウンロード版の方が1000円安いですし、印刷された冊子(テキスト)が欲しいからといっても、CD版は買う必要はないと思っています。
リスニングパワーは英語の発音に重点をおいている教材なので、教材中で学べる内容は「英語の母音・子音」や、日本人の苦手なアメリカ英語の「LとRの違い」といったものを繰り返して音で学んでいきます。
かなり丁寧に英語の音がリピートしますので、頭に残りやすいといえば確かにそういった効果はあります。
教材のボリュームは、「CD2枚組+テキスト33ページ」(ダウンロード版があり)といった内容量なので他の同価格帯の英語教材と比べてもボリュームが多い訳でもありません。だからといって、特別少ないといった感じもありません。この価格帯では普通といった感じです。英語初心者の方にとって入門用として使う教材として考えれば丁度良いボリュームなのかもしれません。
リスニングパワーの効果とは?
とにかくはじめにリスニングパワーを聞いてビックリしたのが、この変わったSF風のサウンドというか近未来的な特殊効果音というか。そういったバックグラウンド音です(笑)。
はじめてCDをオーディオプレイヤーに入れて聞いてみた時は「何これ!?CD間違ったか!?」と疑った程でした(笑)。
後で詳しくみてみるとこの効果音も聞き取り練習の一つとしてわざと収録されているようなんですが。この音の効果の程は未だにわかりません。
しかし、クローズアップした発音の部分が丁寧に繰り返される理解しやすいですし、こういった基礎的な事から学べる発音教材も少ないので発音に関して役に立つ事は間違いなさそうです。
それに構成も作りこみが細かいですし、トラックも細かく分かれています。一部の人の意見では、「音声トラックを細かく分けすぎでしょ」という意見も聞きますが、私はこのくらいでも十分だと思いました。音声も丁寧に処理されていると感じます。しっかりとノイズフィルターもかかっているようで英語の音声はクリアーな音です。
古い英語音声教材にありがちなモコモコしたこもったような音ではありません。しっかりとスタジオで収録された音声です。
使われている英文のレベルは日常会話が中心なので初心者にとっても理解しやすいです。つまり、完全に英語学習初心者向けの発音教材という内容。
大体比率でいうと1枚目のCDに発音系の内容が収録されているので、発音メインに学習されている方は1枚目のみを繰り返して聞いていった方がいいかもしれません。
2枚目は日常会話の英文が中心です。ちょっと残念な点は英文のパターンが少ない事ですかね。もっとバリエーションが増えてボリュームも増えれば中級の方でも使えると思いました。
また音声を聞く際にヘッドホンかイヤホン付きで聞いた方がいいと思います。というのもこの教材の音声はわざと「音声が左右振られて流れてくる」、「左右で違い音が流れる」、「音が右から左に移動しながら聞こえたり」等と特殊な聞こえ方になっているのでイヤホンやヘッドフォンでないとそういった音の変化に気がつかない場合があります。
こういう部分をみても英文やリスニング力というより、「英語の発音や音」自体にテーマが絞られている教材だと理解出来ます。
ただ単に聞いていただけでは効果薄いので、繰り返し聞きながら自分も一緒にシャドーイングしてみたりすると苦手な発音の矯正効果があると思いました。
リスニングパワーのネット上の口コミや感想をみて思った事
やはり移動中に教材を聞いている方が多いようですが、人によって途中で飽きてしまうといった意見も目立ちました。
また、私も書いたように不思議な電子音(宇宙をイメージさせる効果音!?)に耳が引き寄せられてしまって肝心な英語の音声に集中出来ないといった意見を書いている人も多かったですね。
この辺りは好みに分かれるのかな!?といった感じです。このBGMに関しては著者の意図としてわざと収録されている音という事もあり賛否両論ですね^^
とにかく普通の英語教材とはかなり違うという口コミが書かれているケースをよく目にしました。また、繰り返しリスニングパワーを聞いていると他の英語音声を聞いた後に妙に聞き取りやすくなっているという意見も目にします。この辺りも個人差があるのではないかと思います。
また、一ヶ月や使ってみただけでは効果が実感出来ないといっている人も目立つのでそれ以上の勉強期間は必要なんでしょう。
口コミを書いている人の英語のレベルにもよりますが、とにかく人によって様々な意見が書かれています。つまり悪いレビュー(全く効果がないと書いている人)もあれば良いレビュー(効果があったと書いている人)を書いている人もいるので、意外と信憑性のある公平なレビューが集まっているように思います。(逆に良いレビューばかりの教材は怪しいですからね)
この教材のセールスポイント
- 私達日本人に染み付いてしまったカタカナ英語の発音をネイティブの発音に近づける事が出来る
- 日本語には存在しない英語の音を覚えて聞き取れるようになる事が出来る
- 日本人が最も発音しづらく聞き分けにくい音(LとRなど)をしっかり区別出来るようになる事が出来る。
こんな人におすすめ
- 英語特有のリズムを身につけたい方
- テキストメインで英語を勉強したくない方、聞き取りをメインで英語を勉強している人
- カラオケで英語の曲をネイティブのような発音が上手に歌いたい人
- 英語の発音が悪いと言われている人
- TOEICのペーパー試験はいいがネイティブの生の会話が全く聞き取り出来ない人
- リスニングが極端に苦手な英語学習初級者の人
- 区別できない英語の音があるという人
おすすめ出来ない人
- 英語試験(TOEICや英検)のスコアアップをメインに英語学習している人
- 英語学習中級者・上級者の人
- 総合的な英語学習(ボキャブラリーや文法、フレーズ、表現など)が出来る教材を探している人
- 既に英語の音にに対して耳が良い人(昔から英語の音楽をよく聞いている方など)
リスニングパワーに対しての最終的な分析結果
英語の発音、英語の音に慣れる為に特化した教材なので、英語学習の基礎である、ボキャブラリーや文法について、英作文力など関しては別の教材で学ぶ必要がある。
他の教材と平行して発音の学習をしているといった学習者におススメ出来る教材であって、英語学習初心者向けといっても英語の基礎はこの教材では学べません。
英語の発音学習意外は余計な部分をそぎ落としているので、とにかく「英語の発音を磨きたい人」意外にはおススメは出来ません。
しかし日本人が最も苦手とする「LとRの発音」についてはしっかりと音で学べる為に他の教材では網羅できていない部分をリスニングパワーでカバー出来る事は間違いないです。
そういった部分に価値を見出せる学習者の方は一度手にとってみても良いと思っています。