中々「句動詞が覚えられない!」という人にお勧めの教材
英語学習者の中には「句動詞が覚えられない!」という人が多いと思います。そして、句動詞のコンセプトを理解しても扱い方が中々難しいという人もいると思います。
そして、英会話において句動詞はとても重要な役割をしています。そこで、今回の記事では「句動詞」という動詞を勉強する際の良い学習方法や教材を紹介してみたいと思います。
私の現在の英語レベルは大体、「中級レベルの英語学習者」といった感じなのですが、私の英語力をさらに高める為(上級レベルに上げる為)には「句動詞の知識を増やす」という必要があると思います。
まずは、句動詞の説明をした後に「最も効率的な句動詞の覚え方とお勧めの本・教材」を紹介したいと思います。
- 句動詞とは?
- 句動詞の覚え方
- 句動詞を紹介する本のお勧めトップ3
それでは、まずは句動詞について簡単に説明していきたいと思います。
こちらの記事もお勧めです:
- 英語が上手い人は必ず実践している6つの英語勉強法を紹介
- 独学で日本語がペラペラになった外国人の言語学習法とは?外国語学習法のアドバイス
- 英語の聞き流し教材の効果:リスニング学習をする際に聞き流しは本当に効果はあるのか?
句動詞とは?
英語を勉強しているという方の中にも「句動詞」という用語はあまり耳にした事がないという方もいると思いますが、私の意見では英会話をマスターするためには句動詞の知識がとても必要だと思います。
英語ネイティブは会話する際に数多くの句動詞を使いますので、ネイティブレベルの会話を理解するためには、句動詞の知識をレベルアップした方がいいと思います。
「句動詞」とは、「動詞+前置詞」または「動詞+副詞」、「動詞+副詞+前置詞」という「フレーズ」のような動詞です。句動詞は英語で「phrasal verbs」と言います。
その理由としては、「verb」(動詞)は一つの単語ではなく、「phrase」(フレーズ)になっているからです。簡単にいうと、句動詞は「動詞の一種」になりますので、フレーズですが一つの動詞として考えた方が良いと思います。
実は、私たち日本人は中学校の頃から句動詞を学んでいます。例えば、誰でも「get up」(起きる)、「sit down」(座る)、「check out」(チェックアウトする)などの句動詞は皆さんもご存知だと思います。
もし仮に「英語の上級レベルを目指している」という学習者であれば、かなり多くの句動詞の数(千倍くらいの句動詞の数)を覚える必要があると思います(笑)。
句動詞はイディオムのような動詞なので、各句動詞に入っている単語を見ても句動詞の意味が分からない場合が多いです。
例えば、「make out」は「いちゃいちゃする」という意味になりますが、「make」という動詞は元々「作る」という意味です。
ですから、言葉だけをみて「make out」が「いちゃいちゃする」という意味になるとは中々わかりにくいですよね。
そういった理由で句動詞の意味と使い方を覚える事はとても大変だと思います!
句動詞の覚え方
句動詞を覚える事は大変だと思いますが、私の経験で最も良い句動詞の勉強法は「例文やダイアログを通して覚える」という勉強法が良いと思います。
受験勉強のように単語リストを作っても、意味がとても似ている句動詞が沢山ありますので、丸暗記では中々頭に入らないと思います。
ですから、私は個人的に「例文を使って文脈を理解しながら句動詞の意味と使い方を覚える」という作戦をとってきました。そのお陰もあってか、かなり多くの句動詞を覚える事が出来るようになりました。
句動詞はイディオムに近いので使い方の「ルール」はあまりないと思います。しかし、大きく分けて二つの大きなカテゴリーがあります。その二つのカテゴリーとは「自動詞」と「他動詞」というものです。
句動詞の「自動詞」や「他動詞」とは?
「自動詞」という動詞の種類には目的語が”必要ありません”。例えば、「get up」という句動詞を使う際には目的語を使いません。
「他動詞」という動詞の種類には目的語が必要あります。例えば、「turn off」(=電気などを消す)という句動詞を使う際に目的語が”必要”です。実際に使う時には「turn off the light」や「turn off the computer」のような文章になります。
そして、句動詞が他動詞であれば、また二つの分け方があります。それは「動詞と前置詞を分けられる句動詞」と「動詞と前置詞を分けられない句動詞」という二つの種類です。
「turn off」という句動詞は「分けられる句動詞」です。例えば、「turn off the light」というパターンを使えますし、「turn the light off」というパターンも使えます。
逆に、「look after」(=面倒を見る)という句動詞は「分けられない句動詞」です。つまり、「look after my dog」(=私の犬の面倒を見る)というパターンを使えますが、lookとafterの間に目的語に入れる事が出来ません。
ですから、「look my dog after」というフレーズはNGです。上記のルールを理解していても、新しい句動詞を覚える際に「その動詞の種類を推測する方法はない」という問題が出てきます。
そのため、句動詞を覚える際には「例文で覚えるしかない」という方法になってきます。
句動詞を勉強出来るお勧めの教材トップ3
句動詞の教材は一般的に淡々としたつまらない説明がされている参考書といった感じです。ですから、余計に句動詞を覚える事が難しく感じてしまいます。
しかし、私は最近みつけて使ってみたこちらの句動詞の教材はダイアログや実際の会話で学べるようなスタイルの教材になっていました。こういったスタイルの句動詞の教材はとくかく珍しいです。
ちなみにこの教材はイギリス人のベテラン英語教師によって作られた教材です。この著者が作った教材は、自身も外国語を習得した経験がある方なので、自分の言語学習の実体験から作られたスタイルの教材が多いです。
この教材には「15の面白いダイアログ」が入っていますし、音声も付いていますので、会話的内容で句動詞を覚える事が出来ます。ですから、とにかく覚えやすいです。
そして、ダイアログに出てきた句動詞にはプラスアルファの例文も付いています。ですから、例文を通して句動詞の種類を自然に覚える事が出来ます。
また、この電子書籍はとても安い(399円)ですが、音声が付いていますのでコスパは良いと思います。表紙には「vol.1」という事が書いてありますので、そのうち「vol.2」が出版されるのかもしれません。楽しみにしています^^
次に紹介したい教材は「英語はもっと句動詞で話そう」という本です。この教材の良い点は、句動詞と一緒に「フォーマルな言い方」も紹介されている点です。
例えば、「discard」という動詞のカジュアル(句動詞)のバージョンは「throw out」になる、といったような情報が沢山あります。この本はTOEICなどの試験を目指している人には良いかもしれません。
最後にお勧めする本はただの「句動詞辞書」です。これは参考のために買っておいても良いと思います。
上記の教材と比べるとドライな情報しか入っていませんが、自分が新しい句動詞を発見した際には簡単に調べる事が出来るので、そういった使い方としては良いツールになると思います。
以上、今回は英語において句動詞の重要性と句動詞の使い方、句動詞を勉強する際のお勧めの教材について紹介してみました、皆さんも英会話が上手になりたいなら句動詞の知識を増しましょう!