glossikaを実際に使ってみた感想をレビュー・口コミや評判は?

glossika

この記事では『glossika』というアメリカで作られた英語学習システムを実際に私が使ってみた際の感想を詳しくレビューしていきたいと思います。

日本の英語学習者の人達にとって、このglossikaはあまり知られていない存在ではないかと思います。実際にネット上で『glossikの口コミ・評判』と調べても日本語で書かれた記事は殆どなく、主に英語圏のレビュー情報が多くを占めています。

Glossikaはここ最近英語圏の国で人気がある言語学習システムです。glossikaでは、英語だけではなく、60ヵ国以上の言語を学習することができます。そのため英語以外にもフランス語、韓国語、スペイン語、中国語などの言語も学ぶことが可能なために世界中の言語学習者に利用されています。

まず最初にglossikaという会社の詳細として、このサービスが作られる事になったバックストーリーとメソッドの基礎を紹介したいと思います。

目次

Glossikaとはどんなサービス?

Glossikaは2012年に設立された会社です。設立者はアメリカ人のMichael Campbellという人物です。彼は若い頃から色々な言語に興味があり、2017年に台湾に移住しました。彼は自習で中国語を学んで、中国語の翻訳者・通訳者になりました。

その後、彼は英語教師になり、自分の教材をたくさん作りました。それと同時にglossikaという言語学・語学に関するYouTubeチャンネルを作りました。そのチャンネルでは語学のメソッドや、言語学習の際の効果的な覚え方を紹介しています。


それと同時にウェブサイトも作り、色々な言語を覚えるための「文章パックとオーディオパック」をリリースしました。このサイトが現在のGlossikaという言語学習に特化したラーニングシステムになりました。

Glossikaのフィロソフィー

Glossikaの設立者であるMichael Campbell氏の最も重要な考え方として「外国語を話すには文法の練習はしなくてよい」というフィロソフィーです。つまり、コミュニケーションのメインである会話を習得する事が目標なら文法書で勉強するより実際に使える文章を数多く覚える事が大切だという考え方です。この考え方には私も非常に共感しています。

文章やチャンク(短いフレーズ、単語の組み合わせ)を十分に覚える事が出来れば、文法パターンを自然に吸収するはずです。これは世界中の子供たちが自分の母国語を覚えていくステップを考えれば理解できることだと思います。

子供は5歳になる前に約数百万文章の文章を日常生活の中で聞いています。人間の脳は言語を覚える機能が備わっていますので、小さな子供は聞き流したそれらの文章を通して自然に言語のルール・文法パターンを覚えていきます。

その考え方を元にglossikaでは学習システムを作っているので、それぞれの各国の言語を勉強する際に数千文の例文を用意しています。この文章を使ってリスニング、リピーティング、ディクテーションを行い、それぞれの例文を覚えていきます。

例文を覚えれば覚えるほど、自分も少しずつ言いたいことが言えるようになります。一見すると、とてもシンプル過ぎると思われる方もいらっしゃると思いますが、これは非常に強力でパワフルな学習効果の高い方法だと感じています。

Glossikaを使う前のレベルテストについて

Glossikaの学習者は初めてログインする際に自分の母国語(またはもうすでに話せる言語)を選び、その後覚えたい言語(例えば、英語)を選びます。そして、自分の現在のレベルを選択していきます。もし現在の自分のレベルが分からずに選べない場合にはレベルテスト(Placement Test)を受けてから、現在のレベルを知る事もできます。

レベルはCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)で分かれています。レベルテストは短くシンプルです。英語(または覚えたい言語)の文章の音声が流れますので、それを聞いてその意味に該当する日本語を三つの選択肢の中から選びます。正解を選んだらnextというボタンを押します。このテストが終了後に現在の自分の英語レベルが決まります。

参考情報:

CEFRの説明

私の個人的な意見では、できるだけ低いレベルから勉強し始めた方がよいと思います。その理由としては、上のレベルのレッスンは下のレベルで勉強していくボキャブラリーや文法パターンを元に作られているからです。

つまり、下のレベルをスキップして上のレベルに行ってしまうと、それらの単語や文章はもう出てきません。レベルテストで実際の自分のレベルよりも高いスコアを出してしまうと、下のレベルに戻ることはできません。

もう一つの問題は、レベルテストの質問は簡単でシンプルな内容なので、自分の本当のレベルより高いレベルになってしまう可能性もあります。そのため、私がお勧めするやり方は、ひとまずレベルテストはやらずに現在のいレベルよりも少し低いレベルからスタートした方がよいと思います。

Glossikaの使い方

Glossikaのインターフェイスはとてもシンプルです。Dashboardというボタンを押すと、コントロール画面が出てきます。このDashboardでは学習を進めていくうえで必要な情報が表示されます。

例えば、練習した文章の数、繰り返し勉強した文章の数、今まで勉強してきたトータル時間数などの情報が表示されます。そして、自分のレベルと、勉強した日にちも表示されます。

Dashboardの左側にLearnというオプションがあります。ここに『Learn New Items』というボタンがあります。それをクリックすると5つの新しい文章のリストが出てきます。Startボタンをクリックするとその5つの文章を使った練習が始まります。

それぞれの文章が順番に出てきます。もちろん音声もついてます。Playをクリックすると、日本語の音声が流れて、その後に同じ意味の英語が流れます。リスニングだけをする事もできますが、しっかりと知識を定着させるためには『リピーティング』を行った方が効果的です。

リピーティングとは、音声を聞きながら実際に自分も声を出して、ネイティブの発音を真似しながら例文を繰り返すという勉強法です。英文章の下には自分がタイピングできるボックスがあります。

ここに自分の英文章をタイピングして記入するとさらに記憶に残りやすくもっと覚えやすくなると思います。タイピングが終わったた、Submitというボタンをクリックします。文字が正しい場合には次の文章に進めます。

タイピング付きのモードで勉強していきたい場合は「Practice Mode」で行います。リスニングだけを使うモードもあります。モードを選ぶ際には右上の緑色のボタンを選びます。練習モードは雷のシンボルがあります(⚡)。リスニングモードはヘッドホンのシンボルです(🎧)。その隣にはsettingというシンボルがあります。それを押すと音声のスピードやベース言語(母国語)などを変える変更することができます。

Dashboardの右側にはReviewというボタンもあります。これを押すと以前紹介された文章をもう一度復習することができます。復習をする際には「spaced repetition(感覚反復)」というシステムが使われます。

このspaced repetitionとは『前回の学習からその学習内容の復習までの間隔を延ばしてゆくことにより、心理学の間隔効果を利用して効果をあげる』という学習テクニックが組み込まれています。


間隔反復とは?

この感覚反復の考えを元に勉強していくと、新しい文章、単語、文法パターンを覚えた際に記憶から忘れにくくなっていきます。

Reviewでも文章をタイピングして学習内用を復習することができます。また、Record(録音)というボタンがあります。これはパソコンやスマホにマイクがあれば自分の声を実際に録音して確認することができます。

練習中は録音して聴くことができませんが、後で文章リストを見返す際に自分の音声とネイティブの音声を比較して実際にどのくらい違いがあるのか等の比較をする際に役立ちます。

Glossikaのメリット

Glossikaも最も大きなメリットは実際の英会話で使える実用的で、自然な英語ネイティブの例文が非常に数多くの学べる点です。普通のフレーズ集や教材を購入する数倍以上のコンテンツがあります。それだけでコスパの良い教材だと感じました。

2つ目のメリットとしては、glossikaは海外のラーニングシステムでありながら、日本人でも問題なく使える勉強システムという点です。実は他にも海外の国で作られた言語学のシステムはいくつかありますが、ほとんどの場合は日本語訳がついていません。そして操作方法も英語で分かりづらい物が多いです。その点glossikaは日本人の英語学習者にとって使いやすいシステムと言えます。

Glossikaでは60か国語ありますので、どのコンビネーションの言語のペアでも勉強することが可能です。例えば、スペイン人が母国語を使いながら日本語を勉強することもできますし、イタリア人がロシア語を勉強することも可能です。

そして3つ目のメリットとして、glossikaは珍しく、アメリカ英語だけではなく、イギリス英語を学ぶ事も出来ます。実は英語と一口にいっても英語圏の国によって使う単語や文法、表現などに少しの違いがあります。

特にイギリス英語については拘りがある学習者も多く、アメリカ英語と分けて勉強する方も多いです。glossikaでは、英語の種類は二つの選択肢があります。紹介される文章は同じですが、アメリカ、イギリスで発音が違います。つまり双方の学習者にとってメリットがある選択肢だと思います。

そして、4つ目のメリットとして、glossikaの音声はネイティブスピーカーによって録音されています。多くの学習メソッドやアプリはロボットの音声で録音されていますが、glossikaは自然なスピードとトーンでネイティブの声を聴くことができます。これは今日に多いai音声の不自然な英語を聞くよりも非常に大切な事だと思います。

5つ目のメリットとして、glossikaはとてもシンプルで使いやすいという点です。実は言語を覚える際に複雑な勉強法は必要ないと思います。その代わりに数多くの実用性のある例文のインプットが必要です。そのインプットを利用してリピーティングやシャドーイングを行うと、幼児が自然と母国語を覚えていくような感覚で単語、フレーズ、文法パターンを吸収できるはずです。これがglossikaの特徴だと思います。

Glossikaのデメリット

Glossikaでは数多くの言語を勉強出来ますが、それはあくまで勉強する言語だけです。Dashboardは英語のみなので、完全な英語の初心者は日本語の管理画面がないと操作に関して少し不安があるかもしれません。

しかし、私の個人的な意見では、Dashboardの使い方とナビゲーションは、とてもシンプルで分かりやすいので、初心者でもそんなに困らないと思います。

これはシステム的な事なのですが、たまに英文章の日本語訳が自然ではない時があります。日本語の音声はネイティブの音声ですが、日本語自体は英語の直訳になっているので少し不自然な日本語が出てくることが稀にあります。

元の英文章と全く違うというわけではありませんが、日本語の会話であまり使わないような表現が出てくる時にあります。しかし、英語自体は正しいので、なんとなくその英語の意味が分かるなら、直訳した日本語に気にしない方がよいと思います。この点については一般の英語教材の日本語訳でも同じことがいえると思いますが。出来るだけニュアンスの近い自然な英語の意味で覚えればよいと思います。

他にはこれはデメリットという訳ではありませんが、glossikaは1週間の無料体験ができます。その後会員にならないとシステムは使えなくなります。つまり、継続して使う場合には当然有料会員になってサービスを使う必要があります。具体的な値段は後述します。しかし、すべての言語が有料というわけではありません。

絶滅危惧言語(例えば、ウェールズ語、台湾語、マンクス語など)等は無料で勉強することができます。そして、有料バージョンを利用すると、すべての言語を勉強することができます。これは非常にリーズナブルでパワフルなラーニングシステムだと思います。

また、glossikaはとてもシンプルであり、使いやすいシステムですが、逆に裏を返せば楽しいゲーム性はありません。単純に文章を聞いて繰り返すという学習システムです。真面目な学習者にはとても効果を期待できますが、もう少しカジュアルな勉強法を好む学習者にとっては少し退屈かもしれません。

総合的にみて私の個人的な意見としては、glossikaのメソッドはとても効果的なので、しっかりと学習システムに則り英文章を元に勉強していけば、比較的早い段階で話せるようになると思います。まとめると、デメリットはありますが、全体的にとても良い学習法だと思います。さすが世界中の人に使われている学習法なので、効果的と考えているユーザーは多いようです。

Glossikaの各プランの内容と月額費用

Glossikaは月払いも可能ですし、1年分を一括で支払いこともできます。1年間分を一括で支払いとディスカウントが効いて少し安くなります。それでは、各プランの料金を見てみましょう。

Freemiumプラン

絶滅危惧言語のみのプランです。これは完全に無料ですが、勉強できる言語は絶滅危惧言語とされている言語に限られています。ここでは9つの言語を勉強する事が出来ます。

Basicプラン

このプランでは、一つの言語(絶滅危惧言語以外)だけを選んで学習することができます。例えば、英語しか勉強したくない場合には、このプランがおすすめです。Basicプランは現在1か月『$16.99」になります。しかし、1年間分の費用を一括で払うと「19%割引」が適用されます。そうすると、1か月で換算すると「$13.33」で利用できます。

Proプラン

このプランではglossikaで学べるすべての言語を勉強することができます。そして、500個の文章をダウンロードしてオフラインでも勉強することができます。つまりネットに接続する事無く勉強する事が可能となります。Proプランは1か月に$30.99になりますが、1年間分の費用一括で払うと「19%割引」が適用されます。そうすると、1か月で「$25」という計算になります。

他には、おまけのプランとして、学校や職場(集団)で使えるボリュームライセンスのようなプランもありますが、こちらについては料金が掲載されていないので興味がある方は直接glossikaのカスタマーサービスに連絡する必要があります。

海外の口コミサイトでの評判やレビュー

Google検索やYouTube等のレビュー動画をみても、ある程度の評価を受けたラーニングシステムだと思います。口コミサイトでの評判も調べましたが、勉強する言語によっても評価は変わってきますが、英語に関してみると比較的高い評価を受けているように感じました。

今回の私の個人的な意見と、これらの海外のレビューを踏まえた総合的な判断としても、英語を話す事に特化した勉強法を探している学習者にはとてもお勧めなコストパフォーマンスの高いラーニングシステムだと思います。特に値段も比較的リーズナブルです。英会話を上達させたい方には特におすすめしたいです。興味がある方は是非、無料体験してみて下さい。

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