英語基礎をしっかり固めながら学習出来る音声のみだけの英語教材「Glossika」を使ってみた感想をレビューします
先日、海外の英語学習法・英語学習ノウハウを探していた所、おっ!これはいいかもと思って早速使ってみた「Glossika」というランゲージ講座(メソッド)のレビューを紹介します。
ちなみにこの教材は、マイク・キャンベルという英語圏の圏のネイティブによって作られた教材(学習メソッドといった方が正しいと思います)です。彼は台湾で英語の教師として活躍していました。
それ以外にも彼は英語教師というキャリアだけでなく、”言語学者”としても活躍しています。そして彼自身、数ヶ国語の言語を話す事が出来るマルチリンガルです。
彼は英語教師・言語学者・言語学習者としての経験を基に、この言語の「Glossika」の講座を作りました。彼が作ったメソッドは心理学や言語学の研究を基にして作られましたので「外国語学習に向いていない」、「私には英語習得は無理だよ」と考えているような方でも成功できるはずです。
彼の学習メソッドは、日本語や英語だけではなく、他の多くの言語バージョンもありますので世界中の言語学習者が利用しています。
Glossikaのメソッドについて
Glossikaのメソッドはとても簡単です。簡単に言うと、毎日20分くらい音声を聞いて英語のボキャブラリー、発音、文法などが自然に頭に入るというコンセプトです。
音声は、ダイアログではなく、文章だけです。しかし、それらの文章はランダムの文章ではありません。それぞれの文章の文法とボキャブラリーは最も効率的に覚えられるように研究の上に選ばれましたわけです。
そして、文法が出てくる順番はランダムではありません。最初に使われる文章は中学校の英語と同じくbe動詞、一般動詞、過去形、進行形などですので、気づかないうちにステップバイステップ文法の知識が自然に上達します。
音声を毎日聞き流すと、同じボキャブラリーが何回も出てくるという事を気づきます。そして、そのボキャブラリーは自然に頭に入ります。この講座を最後まで聞くと、3,000文章を覚えるはずです。その3,000文章の中に日常会話に必要なボキャブラリーと文法が頭に入ったはずです。
Glossikaを使った学習法について
Glossikaを使った学習法には大きくわけて二つの方法があります。
時間のあまりない人の場合、聞き流すだけです。毎日20分音声ファイルを聞きます。このペースでは1冊分の文章は3か月かかります。
少し勉強できる時間のある人は、もう少し細かい使い方がお勧めです。4つのステップで勉強する事がお勧めです。
ステップ1(聞き取り)
音声を聞きながら書いてある文章を読みます。
ステップ2(ディクテーション)
もう一度音声を聞いて、音声を一時停止して紙に英語の文章を書いてみる事。これは「ディクテーション」と言い、自分が英文章をちゃんと聞き取れたかどうか確認するステップです。
ステップ3(発音チェック)
自分の発音を確認するために、英語の音声を聞いた後、自分の声を録音して元の例文の発音と比べる事です。自分の発音がどれくらいネイティブっぽいなのか確認しましょう。
ステップ4(通訳)
英語の音声を聞いて、出来るだけ早く日本語の意味を言いましょう。声を出して「通訳」した方がいいでしょう。それができれば、日本語の文章を聞いた後英語に通訳してみましょう。
Glossikaの教材の内容を細かく分析してみます
まずGlossikaの教材の中身を詳しくみていきたいと思います。教材内容には以下のものが含まれています。
- 3冊のebook
- 印刷版諸著 (「プロパッケージ限定」
- 120時間分の音声
Glossika教材の1冊目の目次:
- 人や物を描写する際の表現について
- 名前を尋ねたり、自分の名前を名乗る際の表現について
- 人や物の位置、出身地を尋ねたり、それらを答える際の表現について
- 交際ステータスを尋ねたり、答えるする際の表現について
- 年齢や値段、仕事を尋ねたり、答える
- 人が今していることを描写する
- 人がよくすることを描写する
- 好き嫌いについて話す
- 人があまりしないことを描写する
- 人がすることを尋ねたり、今していることと対照する
- 人が持っているもの、持っていないものを尋ねる
- 過去における人や物の位置や状態などを尋ねたり、答える
- 人がしたこと・普段することを尋ねたり、答える
- 人がいつ行為をしたか、どのようにしたかを尋ねたり、答える
- ある時点で起こっていたことを尋ねたり、答える
- 到着と出発について尋ねたり、答える
- 人が過去にしていたこと、今していることを尋ねたり、答える
- 人が過去に住んでいたり働いていた場所、今そうしている場所を尋ねたり、答える
- 人が子供の頃にしたことを尋ねたり、答える
- 過去と現在の趣味や好き嫌いについて話す
- 毎日の日程について話す
- 人が行為をした回数、物事が起こった回数を尋ねたり、答える
- 人が以前どこかに行ったことがあるか、何かをしたことがあるかを尋ねたり、答える
- 人が行為をしている期間を尋ねたり、答える
- 人が使った時間やお金の量を尋ねたり、答える
- 開始時点や継続期間を尋ねたり、答える
- 物事が最後に起こったときを尋ねたり、答える
- 人が到着したか、どこにいたかを尋ねたり、答える
- 人がたった今したことを尋ねたり、答える
- 物事が既に起こったかどうかを尋ねたり、答える
- できること、できないことを尋ねたり、答える
Glossika教材の2冊目の目次:
- 人が行為をしたかどうかを尋ねたり、答える
- 行為が(人によって)行われたかどうかを尋ねたり、答える
- 物がどのように作られているのか、行われているのかを尋ねたり、答える
- 物が建設、破壊、修理、発明、清掃、洗浄されたときを尋ねたり、答える
- 物がいつ、どのように使われるのかを尋ねたり、答える
- 人がいつ生まれたのか、招待されたのか、傷ついたのか、起きたのかを尋ねたり、答える
- 行為をする許可があるかを尋ねたり、答える
- 人や物に起こったこと(何が起こったのか)を説明する
- 物事が必要とされているか、行為をする必要があるかを尋ねたり、答える
- 理由を述べる
- 近い将来に起こることを尋ねたり、答える
- 物事が起こるときを尋ねたり、答える
- 何かが開く、閉じる、始まる、終わる、起こるときを尋ねたり、答える
- 人が後にしたいこと、しようと思っていること、計画していることを尋ねたり、答える
- 人が特定の時間、今から後の時間にいる場所を尋ねたり、答える
- 物事が再び起こるかどうかを尋ねたり、答える
- 人がする、できる、するかもしれない、するべきことを尋ねたり、答える
- 能性、人ができる、できないことについて話す
- 人が行為をできる、できた、できなかったどうかを尋ねたり、答える
- 人がしなければならないこと、してはならないこと(と根拠になる意見)について話す
- 行為が行われるべき理由や時間制限を述べる
- 人が未来や過去にする必要がある、しなければならないことを尋ねたり、答える
- 人が行為をしなくてもよいときにしている理由を尋ねる
- 人がしたいこと、好むこと、他よりもしたいことを尋ねたり、答える
- 人がするべきこと、するべきでないことを警告する
- 人がするべき行為について提案する
- 現在や過去の人数や数量を尋ねたり、答える
- 人や物が存在しているかどうか、存在する頻度を尋ねたり、答える
- 会話の間を埋める表現やマーカーを使う:なぜ、たぶん、はず、本当に、既に、まだ、~も、でも
- 人がしているべきこと、いるべき場所を尋ねたり、答える
- 人の以前の意図、発言・実際の行動を確認する
- 尋ねたり、答える:なぜかと思う、なぜかと考える、なぜかを知っている
- 人が行為をしていたかを尋ねたり、答える
- 傾向がある、避ける、主張する、気にする、認める、後悔する、否定する、提案する、決定する、約束する、ふりをする、勇気があるなどを表現する
Glossika教材の3冊目の目次:
- 感情の動詞で表現する:予期する、後悔する、覚えている、思い出させる、警告する、提案する、愛する、嫌う
- 人に行為をさせる方法を表現する
- 行為をしようとしていることを表現する
- 何かする必要があることを表現する
- していたであろうこと、したかったことを尋ねたり、答える
- どのようにして行為をするのか、行為をする方法を表現する
- 行為をする必要がない理由を表現する
- 慣れなければならないことを尋ねたり、答える
- 会話の動詞で表現する:感じる、考える、夢見る、謝る、約束する、どうしてもと言う、させない、楽しみにする、責める、続ける、妨げる、疑う、楽しむ、文句を言う
- 行為をする意味、する価値があるかどうかを尋ねたり、答える
- 行為をする手間を表現する
- 物事が起こる可能性があるか、確実に起こるかどうかを尋ねたり、答える
- 表現する:~に向けて、離れて、上に、沿って、外に、中に、間に、およそ
- 行為をしている間に起こった物事を表現する
- 行為をする前、した後に起こることを表現する
- 一定の状況で物事が意味する、意味したことを表現する
- 集合名詞と不可算名詞の違い、助数詞の使い方を知る
- 人や物のいくらか、いくつか、たくさん、少し、ほとんど、両方、ない、どちらか、どちらでもない、すべて、それぞれ、全体を表現する
- 人が行った動作について尋ねたり、答える
- 物事が起こる場所について尋ねたり、答える
- 行為をしたがっている人について尋ねたり、答える
- 行為をした相手について尋ねたり、答える
- 探していた、買っていた、売っていた、話していた物について尋ねたり、答える
- 知っていたり会ったことのある親戚や友人を持つ人について尋ねたり、答える
- 一般的な事実を表現する
- 他の人や物に関連する物事を表現する
- 相互あるいは自分自身との間で起こる動作を表現する
- ある物事が事実だったとしたらどうなるかを表現する
- 何が原因となったのか、どのようにして起こったのか、シナリオを説明する
- 会いたい人や見たい物の名前を尋ねたり、答える
- 行為が別のやり方でできたことを説明する
- 比較を説明する、~なので…、~すぎる、~よりも、~すぎて…できないの使い方
- 同じ物や異なる物を今と比較する(値段など)
- 同じ物や異なる物を自分のものと比較する(給料など)
- もうしない、しなくなった行為について尋ねたり、答える
- 特定の状況下でも行う行為について尋ねたり、答える
- 特定の状況があるにもかかわらず行う行為について尋ねたり、答える
- ある状況下で行われる、行われるべきことを尋ねたり、答える
- 物事が起ころうとしている、物事が十分でないかのように説明する
- 他の物事が起こるときまでに起こるであろうことを尋ねたり、答える
- 時間どおり、時間ぴったりなどを尋ねたり、答える
- 様々な場所の単語を使い、意図する位置や方向を表現する
- 様々な前置詞や後置詞を使い、行為がどのようにして行われるのかを表現する、起こった出来事を伝聞する
- ある方向に向かう動作の様々な主語と目的語を表現する:恐れ、恐れている、恐い、恐がっている、脅かす、脅かされる
- 様々な状況で複合動詞、形容詞、フレーズを使う(例文多数)
Glossikaの価格
ベーシックの「Ebook Package」(3冊のEbookとついている音声)は現在¥17,490になります。印刷版諸著月の「Pro Package」(内容は上記のEbook Packageと同じですが、印刷版の本も付き)は現在¥21,120になります。
英語だけではなく、他の言語も勉強したいと考えている人がいれば、3か国語パッケージを購入する事が出来ます。例えば、日本語、英語、フランス語という3つの言語の例文が入っている音声を買う事が出来ます。このパッケージの値段は言語の種類と数によります。
Glossikaの良い点
この教材は英語ネイティブの先生に作られましたので英語ネイティブが作れそうな文章とボキャブラリーしか入っていません。不自然な文章は使われていません。
これは適当な教材ではなく、科学的に作られましたのでこのメソッドは本当に効くはずです。このメソッドが作ったマイク・キャンベルさんは何か国語が喋られますし、彼はこのメソッドで勉強しましたので絶対に効くメソッドです。
教材のボリュームとしてみると、他の教材より安いと思います。
このメソッドは凄くわかりやすくてシンプルなので、聞き流すだけで英語力がレベルアップします。
Glossikaのちょっと残念な点
弱点はほとんどありません。お勧めされたメソッドをちゃんと1年くらいやると英語力は間違えない上達します。しかし、他のメソッドと比べると、「面白くない」と考える学習者がいるかもしれません。ただ、「面白い」イコール「効く」というわけではないと思います。他のメソッドは楽しいビデオや歌などを利用しますが、これは少しドライかもしれません。
まとめると、この教材はどの学習者でも良いと思います。しかし、モチベーションが高ければ高いほど良い結果が出ると思います。努力して勉強する必要があります。メソッドはとても簡単で分かりやすいので音声をスマホやミュージックプレイヤーにダウンロードすると通勤電車、車、散歩中でも勉強する事が出来ます。私はこの教材が好きです。しかし、少し「ドライ」なので、もっと楽しく勉強したいと考えている人は、「englishpod101」の方がお勧めです。
Glossikaを試してみたいと考えている方は、こちらに自分のメールアドレスを入れてください。https://glossika.com/register 無料で登録すると教材の詳しい説明を読む事が出来ます。会社にメールを送ったら無料でお試し音声とebookをもらう事が出来ます。
Glossikaのまとめ
学習方法としてはシンプルでエンターテイメント性等はありませんが、学習効果は大ですね。私のネイティブの英語教師の人もこの教材の効果にはついては太鼓判を押していたくらいです。
ですが、今までに英語学習が長続きしなかったという方には、イングリッシュアタックのような教材と平行した方が良いかもしれないです。
音声だけで学習出来る点では、いつでも思い立った時に英語学習が出来るので、ピンズラーのような手軽さがあると思います。