ユーキャンスピークの評判・口コミ・実際に使った感想・効果

YouCanSpeak (ユーキャンスピーク:YCS)の体験レビュー
目次

YouCanSpeakの評判・口コミ・使ってみた際の感想を徹底レビュー

今回の記事は、過去の私の英語学習法の中で最も効果があると感じている、「パターンプラクティス」のトレーニングが出来る英語教材である、YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)の使用体験談を書いてみたいと思います。

ネットでは、ユーキャンスピークに対して様々な評判・口コミがですが、本当の所は実際に使ってみた人しかその効果はわかりません。また、英語教材というものは、その個人によって、相性や使いやすさが違いと思いますので、その学習効果も人によってまちまちです。

そして、何よりも英会話教材は決して安い買い物ではないので、購入する前にはしっかりと個人で吟味する必要があります。購入前には、必ず色々とリサーチして、「その英語教材が自分にとって合いそうなのか?」という部分を確認してから購入に踏み切るようにするべきです。

しかし、実際問題としてあまり英語の知識がない方や、過去に英語教材を購入した経験が乏しい方では、その教材が良い教材なのか?悪い教材なのか?(本当に効果があるのか?という意味です。)という部分を見極める事は難しいです。そういった点を踏まえてこのレビューが参考になれば良いと思っています。

まず簡単に説明すると、YouCanSpeakはCDや本等を使って勉強する教材ではなく、ウェブブラウザを利用してインターネット上で英語学習する英語教材になります。

CDの音声を聞きながら英語を勉強していくスタイルの教材ではないので基本的には持ち運びは出来ません。インターネット環境がそろったパソコンが必要になります。

教材の詳細については「YouCanSpeakの公式ページ」をみてもらった方が早いと思います。YouCanSpeakは木下和好さんという同時通訳者の方が開発された学習システムです。

さすがに同時通訳者の方が作ったというだけあって英文を作るスピードを求められるので教材のレベルが上がるにつれて難易度もそれなりにましてきます。

YouCanSpeakを使って勉強し続けた場合、最終的に英語が身に付くまでにはトータルして「104日間」を要します。巷の有名英語教材でよく目にする「すぐに英語がペラペラになる!」という教材とは違ってしっかり勉強に取り組む必要のある教材です。

つまりそれなりに時間をかけながら繰り返し反復練習のように進めていく教材です。しかし、時間をかけたらかけた分だけ「自分の言葉として使える英語」が身につく事は間違いないと思います。

当サイトでも繰り返し言っている事ですが、やはり英語学習はしつこいくらいの繰り返しが必要です。

そうする事によって「自分の言葉として使える英語」が身に付いてくるので、その事を考えてもYouCanSpeakの提唱している「最低でも104日は要する」という考えは理にかなっているんだと思います。

まぁ常識的に考えても全く英語の知識がない人間が1ヶ月そこそこで英語がペラペラになるという事はありませんからね^^

ですからYouCanSpeakの考える学習目標期間である「104日間」というのは私の意見でも正しいと思っています。やはり最低でも”意味のある英語のインプット”を3ヶ月くらい続けてようやく少しづつ効果が現れてくるのが英語学習の基本ではないかと思っています。

少し話が少しそれてしまいましたが、YouCanSpeakの学習システムは公式サイトをみると「スピーキング自動習得システム」というような専門用語で書かれていますが、簡単にいってしまうと、「パターンプラクティスの学習システムをフラッシュカード形式で勉強出来る」システムがユーキャンスピークです。

もっと簡単にいうと「オンラインフラッシュカード」の仕組みを使って英語を勉強していくというものです。これで、パターンプラクティスのトレーニングも兼ねているのでしっかりとやり込めばかなり学習効果は高いと思います。

YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)のログイン画面
YouCanSpeakのログイン画面

YouCanSpeak

YouCanSpeakの価格とコース概要

・一括払い

(購入日から2年間学び放題)
(銀行振り込み、カード決済)
¥59,800(消費税込み)
(月額換算:2,307円/日割換算:76円)

カード決済6回分割

(購入日から2年間学び放題)
¥10,500 × 6回払い(消費税込み)

カード決済12回分割

購入日から2年間学び放題)
¥5,600 × 12回払い(消費税込み)

カード決済24回分割

(購入日から3年間学び放題)
¥3,200 × 24回払い(消費税込み)

※YCS1級を取得できなかった場合、100%現金返済保証を実施してくれます。

ユーキャンスピークを実際に使ってみた感想

YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)のレベル1のレッスン画面
YouCanSpeakのレベル1のレッスン画面

学習の進め方としては所謂、瞬間的に英作文が作れるようになる力を鍛えるトレーニングです。今、英語教育業界では「自分で英作文を瞬間的に作る」という教育法が注目されて(見直されて)います。

そんなわけで、最近では「瞬間英作文」の訓練に特化した教材は増えてきています。YouCanSpeakも基本的には英作文力を鍛える為のトレーニングなので、英会話を上達させたいと思っている方にはおススメ出来ます。

何故こういった種類の英語教材が英会話上達に良いかといえば「英会話力」=「英作文力」に関係しているからなんです。YouCanSpeakの具体的な進め方としては、画面にある日本語の文章が表示されます。

そして、その表示された日本語を英語の表現(言い方)に直していきます。一度やってみるとわかりますが、一見日本語でみると簡単な文章ですが、正確な英語の文章に直してみると以外と難しい事に気がつきます。

例えば、前置詞が抜けた状態で直してしまったり「s」をつけなかったり「a」や「The」等の冠詞が抜けたり、細かい事ですがそういった事を忘れて英作文してしまう事も多いです。

しかし、このように正確且つ瞬間的に英作文出来る能力って英会話において最も大切な事なんです。冠詞が抜けてしまったり、「s」が抜けて文章を作ってしまうと全く違った意味になる文章もありますからね。

そして結局、英会話といえども「人対人」のコミュニケーションなわけですから、会話のキャッチボールが必要です。会話の際に自然と英語が口から出てこないようでは意味がありません。

話す度に「え~っと」や「あの~」などと口ごもっていては英会話で最も大切な「会話の流れ」がストップしてしまいます。その為には頭で考えずとも瞬間的に英語が口から出るようなトレーニングをする必要があります。

そういった面をみればこのYouCanSpeakのトレーニング方法は理にかなっています。つまり英会話力を上達させる上で効果があると思います。

また学習レベルは「レベル1~レベル4」に分かれているので、「ボキャブラリーの知識はあるけど英会話になるとまるっきり駄目」という方にも優しい設計です。

段階を追って学習を進めていけます。基本的には各レッスンレベル共に使い方や学習の進め方には変わりはないのですが、レベルが高くなるにつれて文章の難易度も増してきます。

YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)のレベル4のレッスン画面
YouCanSpeakのレベル4のレッスン画面

そしてこの教材の最も良いポイントとして上げられるのが、フラッシュカード的なランダムシステムがある事です。つまり「同じ表現が定期的に間隔をあけて繰り返し出てくる」というシステムなので頭に入りやすいのです。

個人的にはこの部分が最も気に入りました。瞬間的に英作文を作る能力をトレーニングしながら、繰り返し同じ表現に触れていく。この方法は最も記憶の定着に良い勉強方法です。

私も過去にフラッシュカードを利用して勉強していたので、フラッシュカードを使った学習の効果は自信を持っておススメできます。フラッシュカードを使った知識のインプットは記憶の定着率が違います。

そして、私はとてもとてもクリアーする事が出来なかったのですが・・(汗)。レベル4の学習では英文を作る為の制限時間が10秒となっており、相当早いスピードで英文を作って答える必要があります。

これはもう本当の意味で瞬間英作文出来る能力がないと無理です・・。それこそ、この教材の作者でるドクター木下さんレベルの英語力がなければ出来ないのかしれません^^

またレッスンのレベルが上がるにつれて文章の内容自体も難しいものになりますし、長文になってきますので瞬間的に英作文するにはかなり難易度が上がります。

はっきり行ってレベル4の内容がクリアーできるのであれば、かなりの英作文力があるはずなのできっと英語もペラペラと話せるくらいの力はつきます^^

また、レッスン中に写真のように別ページで文法ポイントを解説してくれる機能があるので、文法の学習が疎かになっている方、苦手な文法ポイントを復習したい方、中学レベルの英文法をやり直したい方はこの解説が役に立つと思います。

それと学習中に流れる音声を男性の声・女性の声に切り替えられるので自分の相性の良い気に言った音声に出来る点は個人的に良いと思っています。

YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)の音声設定画面
YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)の音声設定画面
YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)の文法の解説ページ
YouCanSpeakの文法の解説ページ

ユーキャンスピーク)のちょっと残念な点

しかし、YouCanSpeakはその優れたシステムの反面、残念ながら実際の会話では使わないような不自然な文章が出てきてしまいます。この理由としては、システムによって文章がランダムに組み合わさって出てくるので、教材内で使われている文章は日常会話であまり使えないような文章が出てきます。

文法トレーニングにはよいかもしれませんが、活きたネイティブのフレーズを学ぶ為には他の教材を使ってカバーする必要があります。

実は知り合いのネイティブにこの教材で使われている文章をチェックしてもらったところいくつかはネイティブが使わないような不自然な文章が含まれているようです。

正直この辺りがちょっともったいないと思いました。しかし、おそらくはシステムによって言葉同士がくっつけられて文章として出力されているから日本語・英語共に少し不自然な文章っぽくなってしまうんでしょう。

それ以外はとくに気になる部分はありませんでした。この教材の目的や作者の方の英語学習法のコンセプトはとても好感が持てる勉強方法でした。

しかし、もっと欲を言えばこのシステムで使われている例文が実際の会話で使いそうな文章だといいのに・・・。という点は個人的に感じました。

ユーキャンスピークを使用して一ヶ月後に感じた事・効果

私はYouCanSpeakを一ヶ月ほど前から使って勉強していますが、確かにパターンプラクティスの効果は出てきているように思います。特に私は英語の中でもコミュニケーションの為の英語スキル=会話力をブラッシュアップしたいと思っているので、YouCanSpeakで学習出来るパターンプラクティスは重宝しています。

最近では多少のブランクがあっても、ネイティブとの会話で言葉に詰まるような事はなくなりました。ただこれだけではたりないので、これプラス「ネイティブ向けインプット」つまり、ネイティブ向のメディア(映画や英字新聞や英語圏のウェブサイトのリーディング)など双方向から英語をインプットすればさらに自然な英語が見に付くようになると思いました。

しかし、繰り返し使っていく事で自然と文章のリズムから英文法が身につくようになる事や、自分の頭で考えながら英作文をしていくという方法は間違いなく英会話力アップにつながると思いました。

YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)の総合評価

※5つ星の評価

  • 使い易さ ・・・ ★★★★☆
  • 継続性 ・・・ ★★★★★
  • 分かり易さ ・・・ ★★★★★
  • コストパフォーマンス ・・・ ★★★☆☆

ユーキャンスピークの教材としての使いやすさは?

外出中でも使える音声のみの英会話教材と違ってパソコンとインターネット環境が必要なので、その辺りは少し不便ですが勝手も非常に簡単なのでパソコンが苦手な方でも分かりやすいです。

インターネットを立ち上げてすぐに使えるような教材ですし、システム自体もロゼッタストーン等と違いもたつく事はなく、サクサクと動いてくれるので快適に使えると思います。

教材のシステム自体がシンプルなので、インターネットに接続してすぐに使える点、各レッスンが細かく分かれて入るために1コマをかかる時間は比較的短くので「空いた時間を利用して少しだけ勉強したい」といった方には続けやすいと思います。

また、学習中のデータを記録してくれているので次回のレッスンの続きもやりやすく、現在の自分の英語力を客観的にデータで見れる点もポイント高いです。

YouCanSpeak (ユーキャンスピーク)の学習データ記録画面
YouCanSpeakの学習データ記録画面

ユーキャンスピークの教材としての分かりやすさに関しては、学習のペース自体は自分でコントロール出来るので、とくにせかされることなく同じ箇所をわかるようになるまで繰り返し勉強出来る点は良いポイントです。

また、個人的にフラッシュカードのシステムは気に入りました。フラッシュカードの良い点は「前回学習した知識をしっかりと覚えているか?」という部分を強化できるので、記憶の定着率が上がります。

そして、定期的に覚えているかどうかのテストするような形で同じ質問が出てくる点は、とても優れているシステムだと思いました。

ユーキャンスピークのコストパフォーマンスはどう?

YouCanSpeakは学習システムのIDを購入して勉強していくタイプの都合上、そのIDは有効期限は2年間となっています。IDの取得代金は一番高いもので59,800円(1ヶ月の換算で約2,500円)です。

2一括払いの費用をみると少し高く感じますが、月に換算すると約2,500円程度なので一般の大手英会話教室(1レッスン2500円~でマンツーマンの場合5000円程)に通う事を考えたら、繰り返し何度でも使えるのでコストパフォーマンス的には悪くないと思っています。

ユーキャンスピークをお勧め出来るタイプの人

公式サイトの方では、ユーキャンスピークの学習対象者として、「中学校2年生程度の英語を学んだことはあるが会話力がゼロの人」、「TOEICのスコアが900点以上あるがスラスラ英語が話せない人」となっていますが、この辺りは大方あっているように思います。

しかし私の感想では、初級者向けというよりは中級者向けの教材といった印象を受けました。何故なら、この教材は前提としてある程度のボキャブラリーの知識がある人向だからです。全くの英語初心者がいきなり取り組むような教材ではありません。

この教材を使って学習効果のある人は、「ある程度の文法知識やボキャブラリーの知識はあるが、中々英語が口から出てこない」といったような人向けの教材だと思いました。また、以下のようなタイプの人にもおすすめ出来ます。

  • 中学校くらいまでの英文法やボキャブラリーの知識はあるが自分で上手に英作文出来ない方・英語のアウトプットが苦手な方
  • TOEICでハイスコアだが英語を話す事は出来ない方
  • 通訳者・翻訳者を目指しているような方

※残念ながらユーキャンスピークは2024年10月現在つけで販売が停止されるという連絡を受けています。

YouCanSpeak (ユーキャンスピーク:YCS)の体験レビュー

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