英文法の規則で「大文字はいつ使えば良いのでしょうか?」という疑問について分かりやすく解説します!
今回の記事では、日本人の英語学習者をよく困らせる”英文法の規則”として「大文字の正しい使い方」を紹介したいと思います。
日本では、中学校一年生の時に英語の大文字と小文字の使い方が教えられると思いますが、細かいルールについてはここではあまり紹介されていません。
そのせいもあり、日本人の英語学習者は大人であっても実際に英語を書くと「アルファベットの大文字と小文字の正しい使い方」を間違っている人もよく見かけます。
ですから、今回の記事では「英文法の規則で正しい大文字の使い方のルール」について詳しく紹介したいと思います。実際に具体的な例も同時に紹介していきたいと思います。
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大文字の使い方その1: 文章の書き出しの単語は必ず大文字から
英語で新しい文章を書く際に「最初の書き出しの英単語は必ず大文字から始める」という事が正しいルールです。そして、「ピリオドの後にくる単語」は必ず大文字からスタートします。
実際の例文:
間違った使い方の例: he climbed the mountain. he ate his lunch at the top.
正しい使い方の例: He climbed the mountain. He ate his lunch at the top.
日本語訳:(彼は山に登りました。山頂でランチを食べました。)
大文字の使い方その2: 固有名詞は必ず大文字から始まる
固有名詞とは、「人の名前、町の名前、国の名前」に相当する名詞です。固定名詞は”必ず大文字”から始まります。そして、固有名詞から出来ている形容詞も大文字から始まります。
例えば、「Japan → Japanese」や「Shakespeare → Shakespearean」の場合には、形容詞の「Japanese」と「Shakespearean」も元の名詞と同じように大文字から始まります。
実際の例文:
間違った使い方の例: I lived in france for two years but I don’t speak french.
正しい使い方の例: I lived in France for two years but I don’t speak French.
日本語訳:(私は二年間フランスに住んでいましたが私はフランス語が話せません。)
具体的には、下記のリストに入っている固有名詞は大文字を使うべきです:
- ブランド名
- 会社名
- 曜日、月
- 政府の「~省」の名前
- 歴史的の時代(例えば、Meiji、Victorianなど)
- 祭日の名前
- 大学名、学校の名前
- ビル名、船名など
- 自然界の物(山の名前、川の名前、海の名前)
- 組織の名前
- 惑星の名前
- 民族、人種
- 宗教の名前、神様の名前(God, Allahなど)、the Bible
- オリンピックなどの「~際」
- 道路の名前、地域の名前
大文字の使い方その3: 特別な職名を書く際には大文字から始める事
一般的に「queen」や「king」(女王様、王様)は小文字から書き出しますが、尊敬を表す為に「~女王様・王様」は大文字で書き出す場合があります。
実際の例文:
1. 尊敬を表す使い方: The Queen arrived at 10am.
2. 尊敬を表さない使い方: The queen arrived at 10am.
日本語訳:(女王様は10時に着きました。)
※1番目の例は「誰々~女王様」というニュアンスになります。例えば、「エリザベス女王」など。2番目の例では「ある女王様」という意味になります。
「President」「大統領」や「Pope」(ローマ法王)も同じように尊敬を表す職名なので、場合によっては大文字を使う習慣があります。
大文字の使い方その4: 正式な職名(タイトル)の場合、大文字を使う事
これは少し微妙なルールですが、正式な職名(タイトル)の場合、大文字を使う事があります。しかし、仕事の種類という意味の「職名」の場合は小文字を使います。
少し分かりづらいと思いますので、実際に例文でみていきましょう。
実際の例文:
間違った使い方の例: My math teacher is professor Jones. He is professor of pure mathematics at my university.
正しい使い方の例: My math teacher is Professor Jones. He is Professor of Pure Mathematics at my university.
日本語訳:(私の数学の先生はジョーンズ先生です。彼は私の大学の「純粋数学の教授」です。)
名字やフルネームの前に使われるタイトルも大文字から始まります。
- Doctor Smith (スミス先生)(医者)
- Mrs Smith (スミス婦人)
- Captain Smith (スミス船長)
- Judge Smith (スミス判事)
以上のタイトルは大文字からはじまります。
「mum」(ママ)や「dad」(パパ)などの名詞は一般的には、小文字から始まりますが、「誰かの名前の代わりに使う」という場合には大文字を使う習慣があります。
一般用:
間違った使い方の例: She is the Mum of two young boys.
正しい使い方の例: She is the mum of two young boys.
日本語訳:(彼女は二人の少年の母親です。)
名前の代わりに使う場合:
間違った使い方の例: Where’s mum gone?
正しい使い方の例: Where’s Mum gone?
日本語訳:(ママは何処に行ったの?)
また、人のニックネームも大文字から始まります。
大文字の使い方その5:「東」、「西」などの地域の言い方の場合は大文字から始まる
一般的に「north」や「west」などの「方向」に関する言い方は小文字から始まりますが、「地域の言い方」の場合には大文字を使います。
例えば・・
一般用:
間違った使い方の例: We’re heading West.
正しい使い方の例: We’re heading west.
日本語訳:(西に向かっています。)
地域の名前の場合:
間違った使い方の例: He lives on the west coast of the US.
正しい使い方の例:He lives on the West Coast of the US.
日本語訳:(彼はアメリカの西海岸に住んでいます。)
地域の名前の場合には、名前の前に来る「the」を大文字にしなくても大丈夫です。
大文字の使い方その6: 本や映画のタイトルの場合は「重要な単語」に大文字をつけましょう
このルールは少し難しいですが、一般的に「名詞、形容詞、動詞」などの単語は大文字から始まります。しかし、「the、aなどの冠詞や前置詞」は一般的に小文字から始まります。
しかし、映画・本のタイトルが「The」や「A」から始まる場合には、その単語も大文字から始まるというルールがあります。
例えば・・
- Pride and Prejudice (高慢と偏見)
- The Importance of Being Earnest (真面目が肝心)
- The Wind That Shakes the Barley (麦の穂をゆらす風)
大文字の使い方その7 :「私」(I)という代名詞は必ず大文字
これはもう皆さんもご存知のルールだと思いますが、「I」は必ず大文字です。
以上、今回は日本人の英語学習がよく混乱しやすい「英語の大文字の使い方のルール」を紹介してみました。実は他にも微妙なルールがありますが、この記事で紹介したルールを守っていれば英作文や、手紙、ビジネスメールを書く際に大きなミスをしないですむと思います!
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