英語が聞き取れない人に限って共通する5つの原因と理由
過去の私も含めて、英語を勉強している初心者の人は、とにかく「英語が聞き取れない!」と共通して口にする人が多いです。しかし、この問題を冷静に分析してみると意外にシンプルな理由と原因が見えてきます。
そして、これは英語を勉強している社会人である私達以外にも、「中学生から高齢者の英語学習者」にも一貫して同じ事が当てはまります。日本人の英語学習者の中で最も大きな悩みが、この「英語が読めるが自然な英会話が聞き取れない」という悩みです。
そこで今回の記事では、日本人の英語学習者は「何故英語が聞き取れないのか?」という点にクローズアップしてその5つの理由と対策を紹介してみたいと思います。
そして、この問題をしっかりと認識した後に、その改善方法として「自分のリスニング力をどうすればレベルアップする事が出来るのか?」という具体的な勉強法と対策についても紹介していきたいと思います。
しかし、なぜ一体、中学校~高校、そして大学まで英語を勉強している日本人の英語学習者は英語が聞き取れないのでしょうか? または、英語のリスニングが苦手なのでしょうか?
英語が聞き取れない理由は圧倒的にリスニング量が足りていない事が原因
私は毎朝通勤の際に電車に乗っています。毎朝、英語のテキストを読んでいる人を見かけますが、テキストを読みながら音声を聞いている学習者をみると事は滅多にありません。
私の友達であるネイティブの英語教師の人がいるのですが、彼は自分が教えている生徒に「教科書の音声を聞いた事がありますか?」という質問をしたそうです。
しかし、その答えは必ずといっていいほど「CDは聞かない」といった事が多いようですよ。英語は実際に使うコミュニケーションツールです。
残念ながら、これは私の経験でも言えることですが、英語教科書や教材を読むだけでは英語を喋れるようになりませんし、聞き取れるようにもなりません。
少しくだらない例になりますが、プロサッカー選手は本を読んでサッカーが上手になった訳ではありませんよね。英語もこれと同様に「スポーツと同じようなスキル」の種類です。
実際に練習しないとリアルな「生の英語」を聞き取れるようにはなりません。日本の中学校や高校の英語の授業ではリスニングの練習は非常に少ないです。殆どの授業の内容は文法の説明と練習のためのドリルが中心です。
英語ネイティブが話す英語を聞く時間は殆どありません。その単純な理由で殆どの英語学習者にとって英語が聞き取れないという状況が起きています。
英語が聞き取れない理由は単語と単語の繋ぎ方を理解していない
英単語を丸暗記で覚えるとリアルの英語の「単語と単語の繋ぎ方(繫げられる単語)」が理解出来ません。英語ネイティブの人は話す時にそれぞれの単語をはっきり発音しません。
自然に英語を話す為には英語ネイティブの人は単語を繋げて話します。ですから、その繋ぎ方に慣れていないと本当の英語はとても聞き取りづらいです。単語が何処から始まるのか?何処で終わるのか?などが分からなくなります。
例えば、「Nice to meet you」というフレーズをカタカナにすると、「ナイス・トゥー・ミート・ユー」になりますが、当サイトで紹介した「Prime English(プライムイングリッシュ)」という教材は、この英語の発音に関してよく説明してくれるとても良い教材です。
それぞれのダイアログの下にカタカナで単語の繋ぎ方がはっきり書いてあります。英語が聞き取りづらいという方には、この教材はお勧めです。
英語が聞き取れない理由はフレーズがよく省略されるため
この問題は「単語と単語の繋ぎ方」によく似ていますが、多くの文法的なフレーズはかなり省略されています。例えば、「I am going to +動詞」という表現は英語の未来形を表す文法です。
しかし、この長い「チャンク」は日常英会話で「I’m gonna」(アイム・ガナ)に省略されます。そういう省略は他にも数多くありますので、それらに慣れていないと自然な英語が聞き取りづらいと思います。
例えば:
- going to → ガナ
- want to → ワナ
- should have → シュダ
- would have → ウダ
など・・・
英語が聞き取れない理由は「シュワー」のせいで単語が消えるから!?
皆さんは「シュワー」というあいまい母音をご存知でしょうか? この弱い母音はカタカナで表せないのでよく忘れられますが、実はシュワーはとても重要な母音です。
この母音の影響で、スピードの速い会話では英単語が弱くなってとても聞き取りづらくなります。例えば、「can」(出来る)という単語はかなり重要です。
カタカナで書くと「キャン」になりますが、実は会話中にこの単語は聞こえないくらい弱くなります。「キュン」ではなく、弱く静かな「クン」に近い発音になります。
I can go → アイクンゴー (アイ・キャン・ゴーではない)
シュワーの発音と使い方に慣れなければ英語はとても聞き取りづらいと思います。
英語が聞き取れない理由として英語はスピードが速い為
これはよく耳にする文句ですね^^ 英語教材に付いているCDを聞いても、英語学習者向けのものなので、とても遅い速度で録音されています。
そういうスピードに慣れてしまうと生の英会話は非常に速く感じると思います。しかし、自然な英語の速度に慣れておかなければ英語のリスニング力はアップしません。
多くの英語教材は「高速スピード」の音声が付いています。ですから、自分にとって自然な英語が速過ぎると感じた場合には、そういった英語音声の速度を変えられる教材を手に入れて練習した方が良いと思います。
以上、これらが英語が聞き取れない最も大きな問題になります。それでは、実際にこれらの問題を解消する勉強法と対策を紹介したいと思います。
聞き取れるようにする対策「リスニング練習の時間・回数を増やす」
英語のリスニング力をレベルアップさせたいなら、「リスニング時間とその頻度・回数を増やす」という方法が最も効果的です。
まずは、今現在持っている英語教材に付いている音声(CD)をミュージックプレイヤーやスマホに入れて、通勤の時間や散歩の時間にでも、繰り返し聞きてみる事からはじましょう。
英語の速度に慣れる為に高速音声を使ってみよう
もっとも良い練習は英語ネイティブ向けのメディア(映画、ドラマなど)を聞く事ですが、英語学習初級者の人にはネイティブ向けのメディアは難しすぎます。
ですから、そういったレベルになるまでは、一般の日本人英語学習者向けの「高速音声」を使って練習しましょう。高速スピードの音声になれればと自然な英会話は意外と聞き取りやすくなります。
英語の音声を聞きながら元の原稿を読もう
単語の繋ぎ方、省略、シュワーなどの発音になれるために、「音声を聞きながら原稿を読む事」という方法も効果的です。ペンを持って、自分が気がついた繋がり方、省略などについてメモを取りましょう。
このアクティビティーを何回も繰り返すと、よく出るパターンや傾向に気がつくと思います。そして、新しい音声を聞くとナチュラルな英語に聞き慣れているので、直ぐに聞き取れるようになると思います。
以上、今回は英語が聞き取れない人に多い5つの問題とその改善方法と勉強法ついて紹介してみました。
以上の問題点と対策を行えば必ず英語は聞き取れるようになります。そして、リスニングが上手になれば自然とスピーキングも上達してきますので、一石二鳥な勉強法ですね^^