英会話で必要な文法パターンとは? 文法パターンはどのように覚えるべき?
今回の記事では、私が「英会話を勉強し始めた時に悩んでいた事」と「ある勉強方法・内容を利用する事による学習効果」というテーマについて書いてみたいと思います。
ちょっと変な言い方ですが、私は生まれも育ちも生粋の日本人なので(笑)、多くの方と同様に中学校と高校で”受験の為の”英語の勉強をしてました。
しかし、私がその当時勉強した英語と「実際に会話として話されている英会話のギャップ」は社会人になっても埋める事は中々出来ませんでした。多くの日本人の英語学習者の方も私と同じ想いをしている方は多いはずです。
高校では結構難しい文法を勉強した気がしますが、会話をする際に「その文法はどういったように使えば良いのか?」という事が全く理解出来ていませんでした。勿論、文法としての意味や知識は理論的には理解していましたが、実際の会話でどうやって活かすのか?という事は全く別物です。
そこで、今回の記事では「英会話に必要な文法はどんな文法パターンなのか?」、「どうすれば会話の中でスムーズに使える文法のパターンを覚える事が出来るのか?」という二つの質問に答えてみたいと思います。
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日常英会話に必要な文法はどんなもの?
実は、日本の高校の英語の授業では「かなり複雑な文法」を勉強しています。それは何故なら、高校で教えられる文法は会話向けの内容ではなく「入学試験向け」=「大学受験向け」の英文法だからです。
つまり、センター試験や大学の入学試験に出そうな比較的難しい文法を勉強しています。そして、これが日本の英語教育の中で最も腑に落ちないことがあります。
それは。日本の学校の英語授業では「実際に英会話で使う文法とフレーズを教える事が先生・学校・文部省の目標ではない」という事です(笑)。
実は、英会話のために必要な文法の知識は「中学校レベルの文法」が丁度良いくらいのレベルだと思います。
勿論、ネイティブと話すと会話中に色々なイディオムや句動詞などが出てきますが、実際に使われている文法を聞くと、そんなにハイレベルな文法ではありません。
私の経験と分析では「英会話の90%は(日本の)中学校レベルの英文法しか使わない」と思います。実際に私の友達で、日本語が話せる英語ネイティブに聞いてみてもこれと同じ事を言っている人が多いです。
つまり、現在形、過去形、未来形の様々なパターン(肯定文、否定文、疑問文)、進行形、現在完了形、比較表現、不定詞、動名詞の知識があり、それらが会話で使えるなら、殆どの言いたい事は英語で表現出来ると思います。
一般的な日本人の方であれば、それくらいのレベルの文法を読めばなんとなく内容を理解できると思いますが、ここで最も重要になってくるのが「それらを自分の言葉として会話で使えるようになる」という事です。
つまり、会話のシチュエーションに合わせて文法パターンを選び、自分の意見を表現する・言う事が日本人に英語学習者にとって一番のネックになっていると思います。
ですから、文法パターンを覚える際には「この文法はどういうシーンで使うのか?」という事を考えて覚えるべきだと思います。
やみくもに文法の知識を詰め込み、暗記すればいいというわけではありません。また、実際に自分の言葉として使っていく練習をすれば知識が記憶に定着しやすくなります。
英会話に必要な文法はどうやって覚えるべき? どうすればスムーズに使えるようになる?
私の意見では、最も良い勉強のやり方は「ゼロからもう一度中学校レベルの文法を勉強しながらアウトプットの練習をする」という方法です。
一見すると凄く地味なやり方ですが、この方法を繰り返し継続的に行っていけば、必ず英語は話せるようになっていきます。
私は以前に書いた記事で「英語のアウトプット」というコンセプトを説明しましたが、簡単に言うと、「アウトプット」とは「スピーキングとライティング」という意味になります。
参考記事:「英語のアウトプット力を高める勉強法とお勧めの教材を紹介!」
日本で行われている殆どの英語の勉強法はかなり「受け身の勉強法」という感じになると思います。
例えば、よくあるのが「聞き流すだけの英語」や「リーディング」、「空欄を埋めるような文法ドリル」というような方法です。実はこれらはテスト向けのかなり受け身な勉強法です。
学校に試験や英語テストのスコアを上げるだけならいいのですが、実際の英会話で使えるような勉強には全く向きません。つまり、使えない知識として頭に入っているだけです。
これでは、自分でシチュエーションに合わせて文章を考える必要がないわけです。アウトプットの練習はスピーキング力上達にとても重要です。
何故なら、スピーキングでは「自分の頭で英作文しながら考えて英語を話す」という必要があるからです。
どんな教材を使って使える英文法パターンを練習すればいいのか?
中学校レベルの文法を紹介している教材は沢山ありますが、主に「アウトプットを練習させる」というようなスタイルの教材は比較的に日本には少ないです。
私は最近「English Reboot」という教材を当サイトでレビューしました。この教材には英会話に必要な文法を勉強したい人にうってつけの学習メソッド・コンテンツが含まれていますので、とても良いと思います。
参考記事:「イングリッシュ・リブート(English Reboot)を利用した際の感想・体験談をレビューしました」
この教材はダイアログと実際に使える例文を通して会話に必要な文法パターンをかなりのボリュームで紹介されています。そして「全て中学校レベルの文法」で構成されている内容です。
そして、その上アウトプットの練習をさせるメソッドが各章の最後にあります。この教材の音声を聞いて、声を出して英語の文章を日本語に訳したり、時制を変えたりするようなアクティビティーがあります。
これは独学で英会話を勉強しようとしている人にとても良い練習になると思います。以上の理由から「English Reboot」はお勧めの教材です!
そして、リスニングもそうですが「English Reboot」のような教材を使いながら、自然な英会話のリスニングをした方が学習効果も高いと思います。
ですから、合わせて「英語の映画、ドラマ、音楽など」をリスニングする事はお勧めです。こういった方法でネイティブが使うようなフレーズを聞くと、会話によく出る文法パターンの使い方に聞き慣れてくると思います。
英会話に必要な文法のまとめ
それでは、今回の内容をまとめると、英会話に必要な文法の知識は以外と簡単です。殆どの文法は日本の中学校で教えられるレベルの文法で十分です。
勿論、英語新聞や英語の小説を理解するためには、もっと複雑な文法パターンやボキャラブリーは必要になりますが、ベーシックな英会話が出来るようになるためには「中学校レベルの文法」が丁度良いと思います。