学習効果が高い英語勉強法:パラレルリーディングのやり方と学習のポイントや利点を紹介
今回の記事では、「パラレルリーディング」という英語学習法を紹介したいと思います。皆さんは「パラレルリーディング」という英語勉強法をご存じでしょうか。
パラレルリーディングとは、「英語の音声と同時に音読をする」という学習法です。よく「シャドーイング」や「音読」と比較される英語学習法の一つです。
一般的な英語教材はテキストだけではなく、音声(CD又はMP3ファイルアクセス)が付いています。そういったタイプの英語教材されあれば「パラレルリーディング」は簡単に行う事が出来ます。
この勉強法は以前に紹介した「音読」に非常に似ていますが、音読との最も大きな違いとして、「パラレルリーディング」の場合、”音声と同じスピードで音読を行う”という点です。単純な音読の場合だと、音声は同時に流しません。そういった意味では、音読よりも難易度は上がります。しかし、その学習効果は確かです。
実は、私もパラレルリーディングを以前から英語学習法として取り入れています。私がパラレルリーディングのする際のやり方・進め方としては、下記の流れで行っています。
ステップ1: 教材・テキストを選びます
私は一般的にパラレルリーディングでは、ダイアログ系の教材ではなく「長文の教材」を使うようにしています。ダイアログを練習する際には「音読、ディクテーション、シャドーイング」などのテクニックを使いますが、パラレルリーディングを行う際に「英語の長文」を使うようにしましょう。
そして、テキストを選ぶ際に、丁度、一ページの半分くらいの長さの長文がちょうど良いと思います。そういった長文を紹介している英語テキストは沢山あります。
ここでも、最も重要なポイントとしては「自分の英語レベルに合わせて教材を選ぶ」という事が大切になります。音声付のテキストも勿論必須です!
ステップ2: サイレントリーディングから始める
私は新しいテキスト・長文を使う際に、まずは一度、声を出さないで「サイレントリーディング」を行います。
つまり、テキストを読んで、内容を理解するというステップです。ここで意味の分からない単語やフレーズがあれば、辞書で調べて意味を確認していきます。そして、発音が分からない場合は、その単語の発音もオンライン辞書などで調べます。
ステップ3: サイレントリーディングをしながら音声を聞く
発音、リズム、スピードを確認する為に私は声を出さず、音声を聞きながらテキストを読みます。ナレーターの発音、イントネーションなどに特に注意を払います。
そして、各文章の「単語の繋がり方やアクセント」をテキストに書き込んでいきます。
ステップ4: 音声なしで音読を行う
パラレルリーディングを行う前に、まずは一度音読を行います。その際に私の場合は「自分の好きなスピードで声を出して」原稿を読んでいきます。これを数回繰り返すと、単語が自然に口から出るようになってきます。
ステップ5: パラレルリーディングをスタート!
最後は、音声を流しながら音読をしていきます。つまり、このステップは「パラレルリーディング」になります。
初めは流れている音声に追いつく事がとても難しいと思いますが、何度か繰り返してやってみると、自分のリーディングスピードが速くなっていくと思います。そして、次第に音声と同じ速度で読めるようになって来ます。
パラレルリーディングの利点
- パラレルリーディングを定期的に行うと、自分の発音がネイティブっぽくなります。そして、リズム、イントネーション、スピーキングの速度も自然に上達します。
- パラレルリーディングを練習すると、ボキャブラリーが自然に増えます。長文を使うので、その文章の中に知らない単語が入っている可能性があるで、新しい単語を覚える機会が増える。
- パラレルリーディングをする前に新しい単語を調べて音読、パラレルリーディングを繰り返すと、その新しい単語を直ぐに覚えます。そして、「チャンク」やコロケーション、フレーズも自然に覚えるという利点もあります。
- 個人的には、ライティングスキルも上がっていると思います。長文を何回も読んで返したりするので、英語の長文にある文章をパターンで覚えます。自分がライティングする際にそういう文章を思い出して書けるようになりました。
パラレルリーディングの教材
実を言うと、パラレルリーディングを行う際には、どんな音声付の教材でも学習を行う事は可能ですが、私の個人的な意見としては、長文(半ページくらい)が一番役に立つ教材になると思います。
音読専用テキストはパラレルリーディングにも良いと思います。長文はちょうど半ページくらいですし、日本語訳と単語・イディオムの説明が含まれていますので、とても便利な教材になると思います。