英語で「いつもお世話になっております」は何と言うのでしょうか?
今回の記事では、日本のビジネスシーンでよく使われる定型のフレーズ・表現の英語の言い方を紹介したいと思います。そして、それに合わせてビジネス英会話の知識をもっと勉強したいという方にお勧めのビジネス英語教材を紹介したいと思います。
日本人である私達は普段気が付かずに当たり前のようにビジネス会話で多くの「決まり文句」が使っています。例えば、「よろしくお願いします」、「お疲れ様でした」、「ご苦労様でした」などの類のフレーズは殆ど毎日のように日本の職場で耳にすると思います。
しかし、日本人のビジネスパーソンがそういった決まり文句を英語に訳そうとすると難しい場合が多いと思います。実は「よろしくお願いします」や「お疲れ様でした」などの表現は”日本語特有の表現”なので英語に翻訳しにくいです。
そして、残念ながら「いつもお世話になっております」という定番の日本語のビジネスフレーズは英語には存在しない表現です。こういった表現ってよくよく考えると、言葉の意味としてはとても抽象的ですよね。
「英語に存在しない日本語」を翻訳するために「日本語のフレーズの各単語を直訳する」という事をすると非常に変に表現になってしまいます。そうやってしまうと多くの場合は全く通じない場合が多いです。
ですから、こういった表現は直訳せずに「英語圏のネイティブは同じシチュエーションでどういった言葉を使うのか?」という事を考えるようにしましょう。
例えば、「お疲れ様でした」を英語にする為には、自分がいつ「お疲れ様でした」という表現を使うのか?という事を先に分析して考える必要があります。
殆どの場合、「お疲れ様でした」という表現は「誰かが職場を先に後にする」というような際に使われるような挨拶だと思います。英語圏の人はそういったシチュエーションで単純に「じゃあね」、「また明日だね」などの挨拶を使います。日本語にすると、とてもフランクな感じに聞こえると思いますが、英語ってそういったフレキシブルな表現ですからね^^
つまり、これを英語にすると「See you tomorrow!」や「Bye!」という英語表現になります。結構簡単ですね^^
では次に、「いつもお世話になっております」という決まり文句はどんな時に使うのでしょうか?この日本語は主にビジネスメールで使われている場合が多いと思いますので、今回は英語のビジネスメールで「いつもお世話になっております」という表現の書き方をクローズアップしていきましょう。
こちらの記事もお勧めです:
1. 「Thank you for your ~」
「Thank you for your ~」というフレーズはビジネスメールの最初の書き出しでも使えますし、最後の締めくくりの挨拶としても使う事が出来ます。
顧客へのメールや取引先へのメールにも使う事が出来る便利な表現です。「Thank you for your ~」は日本語の「~はありがとうございます」というニュアンスを表現する事が出来ます。
実際の使い方例文:
Thank you for your continued support.
(直訳:いつもお取引して頂きましてありがとうございます。)
※いつも自分の会社の商品を買ってもらっている取引先へのメール
Thank you for your custom.
(毎度ありがとうございます。)
※「custom」は「引き立て」、「愛顧」、「取引」という意味になります。「custom」の代わりに「patronage」という単語を使う事が出来ます。
Thank you for your help as always.
(直訳:いつも色々手伝って頂きましてありがとうございます。)
2. 「How are you?」、「How is ~?」
英語のビジネスメールの多くは「~をありがとう」等と書く必要はありません。そういった場合には、挨拶としてメールの送り先に「調子はどうですか?」、「~はどうですか?」という簡単な質問を尋ねるような習慣があります。
これはフレンドリーな挨拶ですが、失礼な感じや「生意気な感じのニュアンス」ではありませんので、”自分よりも立場の偉い人”へメールするといった際に使って大丈夫です。
一般的には「How ~?」の質問はメールの書き出しに使います。
実際の使い方例文:
How are you?
(お元気ですか?調子はどうですか?)
I hope you are well.
(直訳:あなたが元気だという事を望んでいます。)
How have you been?
(あなたの最近の調子はどうですか?)
How’s business?
(ビジネスはどうですか?うまく行っていますか?)
※この表現は自分より偉い人に対して使わない方が良いです。
3. 「It’s a pleasure ~」、「I’m looking forward to ~」
英語のビジネスメールの最後の締めくくりでは、メールを読んでくれた事に対する感謝の気持ちを伝える習慣があります。
例えば、「今度会う事をを楽しみにしています」や「私たちのミーティングはいつも面白いでの楽しみにしている」などの気持ちを表現する事が出来ます。
実際の使い方例文:
I’m looking forward to our next meeting.
(直訳:次のミーティングを楽しみにしています。)
It’s always a pleasure doing business with you.
(直訳:いつも一緒に仕事が出来てとても嬉しいです。)
※この表現を日本語に直訳すると、とてもカジュアルにみえますが、英語にした場合は礼儀正しく優しい表現になります。
It is always a pleasure to speak with you.
(直訳:あなたと話せてとても嬉しいです。)
※これも礼儀正しく優しい表現です。
ビジネス英語では、決まり文句が少ないので、それぞれのシーンによって違う表現を使う必要があります。しかし、この記事で紹介した表現は殆どのビジネスメールで使う事が出来ます。
英語のビジネスメールをよく書くビジネスパーソンは、英語メールのフレーズ集を持っておくととても役に立つと思います。
とくに数多くの例文が紹介されているフレーズ集があれば、単語を入れ替えるだけで色々な表現を作り出す事が出来ます。礼儀正しい表現や文法的に正しい表現を書く事も出来ます。
私が個人的に良いと思ったお勧めのビジネス英語メールのフレーズ集はこちらです:
こちらのビジネス英語に関する記事もお勧めです: