効果的な英語勉強法「ディクテーション」のやり方やその学習効果を紹介
今回の記事では、英語勉強法として効果的な事で知られる「ディクテーション」という勉強法について詳しく紹介したいと思います。英語の勉強法として、ディクテーションを上手に取り入れると、英語リスニング力や、スペルの上達、単語力が伸びてきます。
以上ことから、この記事では最も効果的な「ディクテーション」のやり方と勉強の際に使えるディクテーション教材を紹介していきたいと思います。
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ディクテーションとは?
ディクテーションという言葉は英語の「dictation」という単語から来ています。「dictation」は日本語で「書き取り」という意味になります。
英語の勉強法としてこの方法が優れている点としては「英語を聞いてそのまま書き取る」作業になるので、とにかくリスニング力上達に効果的です。そして、この勉強法はその学習効果が高いことから多くの英語教師が授業中にアクティビティーとして使っているそうです。
イメージ的には、先生が英語の文章を読んで、生徒たちはその内容をそのまま紙に書き写します。そして、生徒が書き終わった後に先生は正しい書き方を紹介します。
その際に生徒達は自分が書いた文章と先生が読んだ文章を比較してどのくらいの違い、差があるのかを自分で見比べる事が出来ます。
そうする事によって「自分のリスニング力やスペルの弱点」を客観的に見つけ出す事が出来ます。
先生がいない英語学習者はディクテーションをやる際に文章を読んでくれる人がいませんので、ディクテーション用の教材や自分が用意した音声(インターネットサイトから取ったニュースやオーディオブックなど)を使う必要があります。ですから、この記事の最後の方でディクテーションに使えるお勧めの教材も合わせて紹介していきたいと思います。
参考:「日本人の英語学習者と海外の英語学習者(外国語学習者)が英語教材を選ぶ際に違い・最も異なる点」
ディクテーションのメリットは?
ディクテーションという学習方法には多くのメリットがあります。英語が上手に聞き取れない人がディクテーションをすると、今まで自分が聞き取れなかった単語を次第に理解する事が出来るようになっていきます。
例えば、一般的な英語学習者が自然なネイティブ英語を聞くと、「アクセントによって強調されない単語がある」という事に気が付くと思います。
例えば、「I can do it」(=私は出来るよ)という文章を聞くと、「can」という単語はあまり強調されていないという事に気がつくと思います。
この文章をディクテーションすると、「can」を聞き取れずに書き忘れてしまう人が多いのではないと思います。こういったネイティブの発音では、強調されていない単語を多く出てきますので、それらを聞き取れない英語学習者は多いと思います。
しかし、ディクテーションを練習していくと、そういった強調されていない単語でも気がつくようになると思います。
そして、もう一つのメリットは、ネイティブが話している際によくある「言葉をつないで話す事や省略したりする単語」等が自然と聞き取れるようになっていきます。
例えば、「I am going to ~」というパターンはネイティブが言うと、「アイ・アム・ゴーイング・トゥ」ではなく、「アイムガナ」というつながっている発音になります。
このようなフレーズは日本人の英語学習者にとってとても聞き取りづらいです。自然な英語を使ってディクテーションを練習していけば、「英語のつながっている」単語を聞き取れるようになります。
ディクテーションは英語のスペルが苦手という人にもかなり役に立つアクティビティーです。英単語の発音と英単語のスペルは多くの場合、一致しない場合が多いです。
例えば、「know」(知る)という単語には「k」が入っていますが、その文字は発音しません。その意外にも英語には多くの「同音異義語」があります。
つまり、「発音が同じだが単語の意味とスペルが違う」という単語が数多く存在しています。例えば、「write」と「right」は両方とも「ライト」という発音になりますが、スペルと意味は異なります。
勿論、英会話中には文脈で意味が分かるはずですが、ディクテーションを練習していけば、自分で単語のスペルと意味が分かっているのか?という等をを確認する事が出来ます。
参考:「その英語は本当に正解!?日本人がよく間違って使っている英語・外来語の正しい発音を紹介」
ディクテーションのディメリット?
ディクテーションにも、勿論他の英語学習法と同じように多少のディメリットはありますが、結局は本人がどれだけ繰り返し真剣に取り組んだかによって、ティクテーションの学習効果はかわってきます。しっかりと繰り返しやっていけばポジティブな効果が出ると思います。
また、それぞれの学習者によっても学習スタイルが違いますし、弱点や長所が違いますので「自分の性格やニーズに合わせて学習法を選ぶ」という考えを持った方がいいと思います。
ディクテーションはコミュニケーション的なアクティビティーではないので、「自分のスピーキング力だけを伸ばしたい」という方であれば、ディクテーションはあまり必要ないかもしれません。
逆にリスニング力を上達させたいという方には非常にお勧めです。ディクテーションは一人でやる細かいアクティビティーなので、自分の「リスニング力をブラッシュアップしたい」という人にはうってつけの学習法だと思います。
ディクテーションの効果的なやり方
ステップ1: 教材を選ぶ
自習でディクテーション勉強法を使ってみたいという人は、先ずは教材や音声を手に入れる必要があります。最も大切な事は、「教材を自分の英語レベルに合わる」という点です。
つまり、英語の初級者は簡単な教材からはじめるべきです。教材の例文の内容が簡単であっても、実際にディクテーションをやってみると意外に難しいです。
そして、中級や上級レベルの人は市販の教材を利用しても大丈夫だと思いますが、最終的には「英語ネイティブ向けのオーディオ音声」(ニュースやセレブインタビューなど)を使った方が楽しいと思いますし、楽しければ学習モチベーションをアップさせる事も出来ます。
ディクテーションで使う音声に自分が知らないボキャブラリーがあると、ディクテーションはとても難しいですし、あまり意味がないと思います。ですから、自分がもう既に知っている単語や表現のものを選んだ方が良いと思います。
ステップ2: オーディオを聞いてそのまま書き取ってみる
好きな教材やオーディオを選んだ後、一度通して音声を聞いて、そのまま紙に書き写してみましょう(パソコンでタイピングしてもオッケーです!)。
殆どの人は一回目で文章を最後まで書き写す事は難しいと思いますが、その後にもう一度聞いてもよいので、出来なくても最初のうちは気にしなくても大丈夫です。
ステップ3: 書き写し終わるまでにオーディオを聞いて繰り返す
ディクテーションに慣れていない人は何度も音声を聞いてしまうと思いますが、文章を全て書き写し終わるまでに何度も聞いて繰り返した方が良いと思います。
ステップ4: 自分が書いた文章を読んで間違えを探す
文章を全て書き終えたら、自分が書いた文章を読んで、間違っていそうなスペルや変な文法を探して書き直しましょう。
そして、「自分が書いた文章の意味が分かるかどうか?」を確認してみましょう。少し変なポイントがあればここで直してみましょう。
ステップ5:原稿と比べて自分の間違えを探す
これは最後のステップです。これで自分のリスニング力がどれくらいなのか分かるはずです。自分はどういった点で間違えたのか?どういう単語のスペルを間違えたのかここで見比べてみましょう。
そして、最後はもう一度原稿を見ながら音声を聞いてみましょう。
ディクテーションで使える教材
最近、多くのディクテーション専用の教材が出版されています。英語の初級者やディクテーションの初心者は専用教材を使った方が楽だと思います。
何故なら、自分の英語レベルに合わせて教材を選ぶ事が簡単ですし、教材の中にはステップバイステップの流れ方が優しく説明されているものが多いです。
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英語を勉強し始めたばかりの初心者の方には、この「ディクテーション」という勉強法をご存知なかったという方もいると思いますが、とにかく私の個人的な意見としても、英語のリスニング力を伸ばす上でとても学習効果の高い方法です。
そして私の知人で英語が上手な人もかなり実践している勉強法なので、私意外の英語学習者達も効果を感じているとにかくお勧めの方法です^^